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思わず目が点、老化のからくり(その2)人には「減る血管」と「減らない血管」がある!1/1

前回、「血管が減り、体内の血流が悪くなると、各部位の細胞が栄養失調&酸素欠乏症になり、病気や老化が進む」という話をしました。

老化は、栄養素を運ぶための血管が減少したことにより、引き起こされる。

言われてみれば「なるほど」という説ではありますね。
でも、

“血管が減るなんて聞いた事な〜い!”

とおっしゃる方が圧倒的多数だと思います。

確かに、「筋肉が増える・減る」というのは一般的ですが、「血管が増える・減る」なんて、ちょっと容易に想像できません。

でも、これは恐るべし事実なのです。

第2回となる今回から、その辺りのことを掲載していきます。

人間の血管は40年で40%も減る!!

「20歳代の若者」と「60歳代の高齢者」との最大の違い…

ズバリ「血管の数」!

両者の間には、なんと、40%もの差があります。
これは、「血管が10年で10%ずつ減少している」という計算になります。


20歳、成人式を迎えたばかりの健康な人の身体に存在する血管を全て繋ぐと「約10万キロ」。(地球2周半に相当)

還暦を過ぎると、例え健康優良児と認められるような人でも、「約6万キロ」に。(地球1周半程度にまで減少)


ただし、体内の全ての血管が減少している訳ではありません
減少する可能性のある血管は限られています。

「動脈」と「静脈」と「心臓」との関係

私たちの人体を通る血管は、大きく分けて3つ!

『動脈』・『静脈』・『毛細血管』です。


「動脈」…栄養と酸素が通るところ
「静脈」…各部位で出された老廃物と二酸化炭素が通るところ


2本の血管は、往路と復路になるものですから、心臓を起点に、並行して通っています。

動脈が心臓発の下り線で、静脈が心臓着の上り線です。

「心臓」は、リサイクルセンターとでも言ったところでしょうか?
回収車が集めて来た血液の二酸化炭素を、肺と協力して処理し、新鮮な栄養と酸素を補充して再び出荷します。この作業を「ガス交換」と呼んでいます。

動脈と静脈は、しっかりと車線分けされていて、両者が1車線になり、綺麗な血液と汚れた血液が混じり合うことはありません。

そして、動脈と静脈はなくならない!

国道、と一言に記載しても、まるで「バイパスか?」と勘違いしそうな広い道路もあれば、「これでも国道か?」と疑いたくなるような細い道路もあります。

それと同じように、動脈や静脈も、太さはまちまちです。
枝分かれした血管が、どんどん末端に行くに連れ、細くなる傾向は否めません。


大動脈や大静脈に直結する血管は直径1センチ以上ありますが、0.5ミリ未満のところも少なくありません。(0.3ミリをきる細い血管を「細動脈」・「細静脈」と呼びます)。

とは言え、それなりに立派な作りをしています。

どの動脈も静脈も、「内幕」・「中膜」・「外膜」の三層構造になっています。

膜と言っても、
内膜は、「基底膜(きていまく)」と、その基底膜の外側を覆う「内皮細胞(ないひさいぼう)」で構成されています。
中膜は、「平滑筋(へいかつきん)」と「弾性繊維(だんせいせんい)」で構成されていて、よほどの事がない限り、破れたりしません。

加えて、心臓から勢いよく一度に60ミリリットル以上もの血液が送り出される動脈においては、その圧力に耐えられるよう、内幕と中膜の間と、中膜と外膜の間にそれぞれ、「弾性板(だんせいばん)」と呼ばれる膜状の組織が挟まれていて、クッションの役割を果たしています。

また、汚れた血液が誤って逆流する事のないように、静脈には弁が設置されていたりもするのです。

ですから、動脈と静脈については、そうおいそれと消滅することはないでしょう

ならば、減少が危惧される血管はどれなのか?

それは第3回目から掲載してきます。お楽しみに・・・!!

written by M.YAMAMOTO