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宿便を正しく知ろう!(その3)健康ビジネス業界や美容業界の見解を紐解いていく1/1

宿便を正しく理解し、上手に対処する上では、健康ビジネス業界や美容業界でいう宿便と、医学界で言う宿便との違いを正しく認識する事が重要です。という事で、まずは、健康ビジネス業界や美容業界の見解から見て行きましょう。彼らにはどうやら、「宿便あるき」の3つの大きな見解があるようです。


健康ビジネス、美容業界の見解1『宿便は腸壁にこびりついているもの!』


これがまず、健康ビジネス業界や 美容業界の基本的見解です。

そして、それらは、何日や何週間どころか、何ヶ月も何年もとどまり続け、何kg単位で存在していると言われる事もしばしば!! 

それを体外へ排出できれば、体重が減る。

という感じです。

確かに、2キロ溜っていれば2キロ減量できる事になります。1キロの体重を減らすべく躍起になっている人などは、何がなんでも搾り出したいと思いますよねぇ!?

また、便は元々老廃物の塊ですから、体内に放置されていていいはずがありません。
そのため、健康維持にも悪影響を与えるとも言えるでしょう。

ということで、

とにもかくにも宿便をだしましょう!

と、彼らは訴えているわけです。

消費者側も思わず「なるほど!」と思ってしまいそうです。


健康ビジネス、美容業界の見解2、『宿便は絶対に溜るもの!』


これは、腸管内の構造を考慮しての見解ですから、かなり信憑性はありそうです。

私たち人間の腸は、直径 3.8センチ程ですが、その全長は6メートルから7メートルもあると言われています。

身長の4倍程度もの長さのものが、おなかの中に入っているなんてスゴい! 

と、思うと同時に、どうやって収納されているのか不思議ですが、速い話、蛇腹状になっていると思って頂ければ分かりやすいでしょう。

つまり、完全に伸びれば7メートルですが、普段は半分程度にまで縮んでいます。

ところが、そうなると、腸の壁は凹凸が連続している形になります。
肛門へと向かう途中の便の端くれが、どんどん隙間部に溜まっていくという訳です。

さらに、腸の内壁には、栄養を吸収するための毛のように細い管が、約 500万本も張り巡らされています。

実際「長さ約1ミリ、細さ0.1ミリほどのこの管は「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれ、正に絨毯の毛状態!ここにもまた、管内を通る物質はどんどん引っかかってきます。

そして、絨毛の表面を宿便が覆ってしまうと、栄養の吸収がままならなくなり、どんなに体にいいと言われるような食生活をしていても、健康を害する可能性がでてくるわけです。

だから、

宿便は出さねばならぬ!

と、彼らは訴えるわけです。

このような説明を聞くと、消費者も思わず、「うんうん」と納得してしまいそうです。


健康ビジネス、美容業界の見解3、『宿便は自然には出せない!』


  • これが、健康ビジネス業界や美容業界の最も訴えたいところだと言えるでしょう。

確かに、便が溜っているのなら出せばいいだけの話なのですが、先のように、ジャバラの隙間に埋まっていたり、絨毛に絡みついたような便は、容易に取れないと言う話です。

事実、部屋の掃除でも、隙間の汚れや絨毯に絡みついた髪の毛などは、サッと拭く、サッと掃くというのでは除去できません。

気合いを入れて取らないと綺麗にはなってくれないもので、

腸内だって気合いを入れて掃除しない限り、クリーンにはならない

と、言いたいんですね。

ここまで来ると、消費者は思わず、「そうだ〜!」と同調してしまいそうです。

という流れで、言わば洗剤の役割を果たすようなサプリメント、あるいは、気合いを入れて清掃できる腸内洗浄などがお勧めされます。

大掛かりな腸内洗浄はさておき、「飲むだけで宿便が取れ、痩せられる」とか、「健康維持が出来る」というのは中々魅力的でしょう。支持を集めるのも納得できます。

ただし、それは本当に宿便があるのならという話です。

もし、これが自然には絶対に出せない「宿便」ではなく、単に放出される時を待っているだけの「滞留便」だったらどうでしょうか? 

「何も気にすることはない」という見解が出て来ます。

実は、それこそが医学界の見方

「放っておけば、そのうち出るよ!」というわけです。
では、何故ドクターたちはあっさりそう言い切るのか…? 

次回は、彼らの見解を見てみることにしましょう。

written by M.YAMAMOTO