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「胃がん」を、作らないために知っておくべきこと1/1

癌を作らない、早く見つける、再発を防止する。これが癌の予防概念です。本記事では胃がんに焦点を当て、予防方法を重点的に掲載していきます。

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癌の予防には一次予防、二次予防、三次予防と、予防の形が大きく分けて3つあります。

  • 一次予防発生防止
  • 二次予防早期発見・治療
  • 三次予防再発防止

胃がんを作らないためには、一次予防「発生防止」

胃がんから身を守るために重要となってくるのは以下のことです。

  • 胃がん原因となるピロリ菌の除菌
  • 塩分の制限

これら二つは、「胃がんを作らせないためにとくに大切だ」と言われています。

まず一つ目の、ピロリ菌の除菌について。

過去にヘリコバクター・ピロリ菌感染胃発がんモデルにおける、「除菌の効果」についておこなわれた研究では、除菌前では発がん率 35 %だったものが、除菌をした後では 9 %と明らかな差が生じた結果が得られています。(Shimizu N.Cancer Research 6O:1512-1514.2000

しかし、残念ながら、ピロリ菌の除菌をしていれば将来胃がんにならないで済むというわけではありません。

年齢別のピロリ菌除菌効果について 胃がん発生率を検証した研究では、中年以降の効果に関しては「除菌さえしていれば胃がんにならない」と言い切れるものではありませんでした。

除菌を全くしなかった群の胃がん発生率

56.3%

若いときに除菌した群の胃がん発生率

6.7%

中年になってから除菌した群の胃がん発生率

27.3%

老年期になってから除菌した群の胃がん発生率

38.2%

加藤基嗣他:胃と腸47:1640’1648.2012

なぜ若いときに除菌した群以外では、胃がん発生率の大幅な低下につながっていないのか?

これについては、中年期に差し掛かってしまうと既に、胃の粘膜が癌にかかってしまっているからだと考えられています。

中年期以降の方は除菌した後も、年一回くらいは検診で診てもらうようにしましょう。

もっとも安価で有効な検査を受ける、二次予防「早期発見と治療」

「ピロリ菌感染」
「萎縮性胃炎」
「年齢」

これらは胃がんの3大リスクです。

中年期以降の方はやはり、定期的な癌検診を受けることが大切になってきます。
早期で発見できれば、内視鏡を使った簡単な手術で済むからです。

癌の早期発見のため、どのような検診方法が有効なのか

胃がんの検診方法としておこなわれているのが、レントゲン検査(バリウム)、内視鏡検査PET検査の3つです。

これらは検査方法として一般的ですが、あくまでも「胃がんを診断する方法」です。
もっと低コストで、カラダへの影響が少ない検診方法を希望される方は、癌のリスクを診断しましょう。

胃がんのリスク検診方法としては、これら3つが一般的です。

  • ピロリ菌感染診断
  • 胃炎診断(血中ペプシノゲン法)
  • ピロリ菌感染診断+胃炎診断

リスクをチェックした判定結果が、C判定 D判定だった方はとくに注意して胃の検査をしていきましょう。

注意事項として上記3つの内、胃炎診断(血中ペプシノゲン法)は、まだ保険適用外なので自費ですることになります。
ただ、それほど高いものではないので、おそらく1000円前後で受けることが可能だと思います。非常にオススメです。

 written by 執事

胃がんから身を守るための三か条

  • ピロリ菌を除菌したからといって慢心せず、胃がんの検診を定期的に受ける。
  • 検診を受けるなら、癌のリスクチェックがおすすめ。
  • 定年を過ぎてからはとくに要注意。