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ガン、と診断された時のために覚えておくと得をする3種類の胎児性腫瘍マーカー(第一回目)1/1

「お腹の中の赤ちゃんに認められる細胞」と、「ガンが発症している時に認められる細胞」この二つの状況下には、いくつか類似している点があります。それが医学的に、「胎児性腫瘍マーカー」と呼ばれているものです。

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これは健康な胎児に認められ、出産までには消えるものですが、ガンになった成人においては認められる場合があります。

その中で知っておくべき3種類の胎児性腫瘍マーカーが、

① ガン胎児抗原(CEA)
② アルファフェトプロティン(AFP)
③ ガン胎児増殖因子(tMK,短縮型ミッドカイン)

です。

とはいえ、これらの単語を初めて聞く人は「?」という感じだと思うので今後、これら3種類の特徴などを簡単にご紹介していきます。まずは特性を見ていきましょう。


胎児に認められる腫瘍マーカー3種類の特性について 〜ガン胎児抗原(CEA)〜


ガン胎児抗原(CEA)

CEAはガンの転移の有無、進行度合いによって高い値になっていく性質があるので、ガン検査に広く用いられています。

検査の結果、基準値よりも上昇しているようであれば、ガンが疑われます。


ガン胎児抗原(CEA)の特徴


胎児の腸管に認められる物質である。

大腸などの消化器系ガンのみならず、他臓器ガンでも上昇するが、ガン以外の肝炎・肝硬変でも高くなることがある。

わずかではあるが、正常細胞にも認められる。基準値(閾値,これ以上あがったらガンの危険性が高い)をもつ。

※ CEAの基準値は 5 ng/mL以下を正常

疑われる主なガン種

大腸癌、胃癌、肺癌、転移性肝癌、胆道癌、食道癌、乳癌、子宮癌、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、胆石症、消化管潰瘍


ガン胎児抗原(CEA)の注意点


「CEA値が高かった = 確実にガンである」

というわけではないので、注意しましょう。

  • CEA値が基準値を超えていた場合はあくまでも「ガンが疑われる」状態です。

高くてもガンが認められない場合もありますし、ガン以外の疾患でも数値の上昇が認められる場合もあります。

また、CEAは早期のガンで上昇することはありませんので、いわいる「ガンの早期発見」には適しません。
なので、進行ガンに対する経過観察や ガン治療の効果判定の参考として用いられるのが一般的です。


ガン胎児抗原(CEA)利用例


CEAは「ガンの補助的な検査」として使用されているので、多くの場合、数値が高ければ他の検査方法でガンの有無を詳しく調べる、といった流れになります。

本格的なガン検査の入り口のようなものでしょうか。あくまでも参考として認識されています。

腫瘍マーカーの見方

 

written by 執事
Special Thanks. 日本分子腫瘍マーカー研究会 工藤 憲雄

さて、次回は②アルファフェトプロティンについて掲載していきます。