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すべてのガン患者さんが知らなければならない悪性ガン、良性ガンの見分け方 その②1/1

「お腹の中の赤ちゃんに認められる細胞」と、「ガンが発症している時に認められる細胞」この二つの状況下には、いくつか類似している点があります。それが医学的に、「胎児性腫瘍マーカー」と呼ばれているものです。中でも、tMKの存在はガンに関わるすべての人たちが知っておかなければならない情報です。

前回、ガン胎児増殖因子(tMK,短縮型ミッドカイン)についての概要を掲載しました。

第二回目となる今回の記事では、

tMKが一体どのようにしてガンの転移を促すのか?

検査方法とはどういったものなのか?

掲載していきます。


ガン胎児増殖因子(tMK,短縮型ミッドカイン)、前回記載した要点

  • tMKはお腹の中の赤ちゃんと、悪性ガンになった成人の方にのみ確認されている物質である。
  • 良性ガンにおいて確認された例は過去、一例もない。
  • 最終的にガン患者を死に至らしめている実に 90%がtMKの発現が認められている進行ガンである

tMKにおける「胎児」と「成人間」における決定的な違いは、「胎盤」の有無にある

胎児においては、胎盤がtMKを制御してくれているので問題ありませんが、成人においては これを制御してくれるものがありません

なので、認められた場合はそこに居座り続けることになります。


tMKがガン組織に居座り続けると、ガンの転移・悪性化に関与


tMKが、どのようにしてガンの転移・悪性化に関わっているのか?

その答えはtMKの性質にあります。まずは下図をご覧ください。


【tMKの性質】

  1. 胎児期における細胞増殖の能力を高める
  2. 基底膜(※)を分解し、破壊した部位に血管を形成する

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  • 基底膜(※)…Basement membrane
  • 上皮細胞層(Epithelial cell)
  • 内皮細胞(endothelial cell)
  • 結合組織(connective tissue)

出典:File:Extracellular Matrix.png

ここで先に、ガン細胞が他の臓器に転移するための絶対条件を掲載しておきます。

【ガンが他に転移するための条件】

  • 基底膜の反対側に出ること

ガンが他の臓器に転移しようとする時、まずは基底膜の反対側に出る必要があります(上図参照)。

このガンの転移条件は、ダンボールの板とネズミに置き換えていただくと、イメージしやすいかと思います。

  • ダンボールの板…基底膜
  • 歯のないネズミ…ガン
  • ネズミの歯…tMK

歯のないネズミは 他の臓器に転移するため、ダンボールの板の向こう側に行く必要があります。
が、歯がないのでダンボールの板を食い破ることができません。これでは、他の臓器への転移は叶いません。

では、歯のないネズミはどうすればダンボールの向こう側に行くことができるのか?

歯を得ることです。
歯があればダンボールの板を食い破り、容易に他の臓器へ転移することができます。

ガンにおいて、この歯の役割を担うのが「tMK」です。なので前回記載したように、これなくしてガンは転移することができません


【tMKがガンの転移・悪性化に関係する】

上皮組織下の基底膜が分解され、脱出口ができる

ガン細胞がバラバラになって基底膜下の間質組織に拡散する(間質組織には血管、リンパ管が数多く存在している

バラバラに拡散したガン細胞はいとも簡単に、血行性・リンパ行性に転移できる


つまり、ガン診断時に

tMKの陽性(+)or 陰性(−)をハッキリさせれば、後に転移するかどうか(悪性ガン or 良性ガン)を事前に知ることができる

というわけです。

tMKが認められるガン細胞は例外なく、他臓器へ転移していることが判明しています。
tMKが認められなかったガンで、亡くなった患者さんはこれまでに一例も報告されておりません。

よって、これは人類で現状唯一の「ガン転移腫瘍マーカー」と呼ばれています。


tMKの存在が、近藤さんの「ガンもどき」理論の正体だとも言えるでしょう。


  • ガン組織にtMKが認められる場合…転移を起こす 本物のガン
  • ガン組織にtMKが認められない場合…転移を起こさない ガンもどき

という形です。

これまでは 後に転移するかどうか?でしか、ガンの悪性 or 良性を判断できませんでした。

なので、たくさんの医師たちが「ガンもどき」の存在を巡り、論争を繰り広げてきました。
が、近藤先生の提唱し続けてきた「ガンもどき」の存在は tMKが立証している、とも言えます。

基底膜を破る存在が認められる場合、ガンは転移をおこしますし、逆に認められない場合は転移できません。それがガンが他の臓器に転移する絶対条件です。

おそらく近藤先生はtMKのことをご存知なかったと思います(現在はわかりません)。

むしろ、tMKの10の知見を知っている腫瘍内科医は ほとんどいないと思います。特許知見なので知らなくともムリありません。


「ガン」と定義されるのは、転移するガンだけです。


転移するがん(本物のがん)には、がん転移遺伝子が発現しています。

転移発生に単独で関わっているがん転移遺伝子は現在までに一つしか確認されていません。

がん細胞の定義は2つ、

1)正常な抑制を無視して増殖する。
2)他の細胞の領地に侵入し占領する。

です。

  • ※ がん転移遺伝子は単独で、このがん細胞の2つの性質をもっています。

[がん転移遺伝子に関する特許2件] 1) 特許第3920556号 2) 特許第4300002号


tMKが血清から検出された時点で、ガンはすでに転移済となっています。


患者さんは「ガン」と診断されたら、tMKの検査を受けておきましょう。

tMKの発現は血清検査で調べることができます。
これを調べることによって、のちの治療方法の選択が変わってくると思います。

ただし、当然のことですが、医師は発現の有無にかかわらず治療を勧めます。

  • ※ がん転移増殖因子は血清や 組織(がん組織)の抽出物に含まれています。

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

癌胎児増殖因子 特異的モノクローナル抗体(特許 第 3920556号) 平成29年2月特許公開


これだけではない!tMKが関係するガン治療


腫瘍マーカーは、代表的な12種類を含め、40種類以上ありますが、現在国内外で発見されている「転移腫瘍マーカー」は「tMK」のみです。

国立ガン研究センターでも極少数にはなりますが、もちろん、tMKの存在を知っている方はいます。ただ、tMKの知見を全て理解できている方はいらっしゃらないでしょう。

センターから公式発表がまだおこなわれていないのは、tMKを阻害する分子標的薬が未だ創薬化されていないことが理由です。

私たちは、tMKを標的にした分子標的薬の創薬を希望します。

今後もtMK以外に転移腫瘍マーカーは発見されないであろう、との医学的根拠が解明されつつあります。

そして、IPS細胞移植療法、キラーT細胞、オブジーボ(免疫療法)の成功は、tMKの10の知見を抜きにして不可能であることも解明されつつあります。

次回以降、IPS細胞移植療法、キラーT細胞辺りのことも掲載できればと思っております。

癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002号) 平成29年2月特許公開

written by 執事
Special Thanks. 日本分子腫瘍マーカー研究会 工藤 憲雄