ニュース

ガン免疫細胞療法では、転移を決定づけるtMKを攻撃できない1/1

 人類を脅かしてきた病気といえば、「がん」です。でも、「免疫療法の進化によって、治すことができる病気となる日がすぐそこに来ている」とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン・ホスピタルのクリステイレト博士は述べています。

defense-1403067_640

従来、がんに罹患した後、経過が良好な場合は「寛解」という言葉が使用されていました。
つまり、決して「完治」でなかったわけです。

 ガン免疫療法とは薬などの従来の方法ではなく、自分自身の免疫力でガンと戦うのが強みの治療方法です。
これは、肺がん、皮膚がんに対してだけではなく、肝臓、膀胱、脳腫瘍などにも効果があることがわかっています

イギリスでの臨床例の一つを紹介します。

ほぼ末期の進行性皮膚がんと診断された患者が、このがん免疫療法によって職場復帰するほどにまで回復し、このままある程度の年齢まで生きられるだろう、との予測を得たそうです。

ほとんどの患者は、何度もこの治療法を受ける必要はなく、受けなければならない場合も、数週間から数ヶ月に一度の追加治療のみとのことでした。

 がん免疫療法については、まずは腫瘍の専門医のアドバイスが必要となります。国内でもおこなわれているので、海外まで専門医を訪ねて行く必要はありません。

ここで、いくつかの免疫細胞療法をご紹介しておきます。

いくつかの免疫細胞の種類

モノクローナル抗体

正常細胞にはなく、ガン細胞が持っている特定の目印だけに結合して攻撃をしかける抗体を大量に作る免疫細胞療法の一つです。

T細胞移入療法

人が生来もっているガンと闘う「T細胞」の能力を高める免疫細胞療法です。T細胞は白血球および、一部の免疫です。一度体外へ取り出したT細胞を培養し、ガンに対する攻撃力を高めてから、体内に戻します。

サイトカイン

免疫システムの細胞から作られているタンパク質です。
このタンパク質は、ガンに反応する免疫系の能力において、重要な役割を果たしています。
サイトカインのメインとなるのは、ウイルス・細胞増殖の阻止や、炎症の調整などを担うインターフェロンとインターロイキンです。

治療ワクチン

ガン細胞への免疫応答を増強することを目的とした免疫細胞療法です。ワクチン治療は病気を予防するものではありません。

ガン細胞と闘う、ナチュラルキラー細胞

ただし、免疫細胞療法ではガンの転移・悪性化を促している張本人を攻撃できません

別の記事でも掲載しましたが、ガンの転移・悪性化を決定づける「発ガン因子」が発見されています。

それが、ガン胎児増殖因子(tMK)です。

ガン胎児増殖因子(tMK)の性質

  • 胎児期の細胞を増殖を早める
  • 基底膜を破壊して、ガンの転移・悪性化に関与する

免疫細胞療法も先に掲載したように、日々進化を遂げていますが…

現状の免疫細胞療法では、tMKをターゲットにできません。

tMKはほぼすべての細胞の表面にある「MHCクラス1分子」というタンパク質がないので、ガン細胞表面への提示がなされていません。

  • tMKは、キラーT細胞・オプシーボ含む免疫療法からの攻撃を免れています。

そもそも免疫細胞療法でtMKに対抗できるのであれば、お腹の中で健康な赤ちゃんは育ちません。
ヒト体内にある免疫の攻撃対象になってしまうと、赤ちゃんの細胞増殖を担う存在がいなくなってしまいます。

tMKは免疫の攻撃を免れることができるからこそ、胎児の細胞を増殖できるのです。

したがってtMK発現のガン細胞に、オプシーボやキラーT細胞の攻撃は無力です。

tMKが認められている以上、高い免疫力を保つために治療を受け続けなければなりませんし、治療できたとしても後に転移ガンを発症する可能性は高く残されたままです。

tMKは正常細胞・非がん細胞を、悪性腫瘍(転移ガン)に転化します。

tMKが認められている以上、目に見えるガンを全て取り去ることができても、再発・転移が起こり続けます。抗ガン剤の投与も無意味というより、副作用でカラダを痛める懸念の方が強いです。

がん患者が死に至っている90%が転移ガンですが、この90%の転移ガンすべてにtMKが認められています。残りの10%は合併症によるものです。

tMKが検出されない場合で、死に至っているガン患者さんは現在までに確認されていません。

患者さんはtMKの検査を受けてください。


tMKの検査方法について

・血液を採取し、抗tMK抗体(特許取得)で、tMKの有無を確認するだけです。

血液を採取して血糖値を測定するのと同じ方法です。
原発巣と転移巣の組織抽出物を採取しての検査もできます。


tMKに対する治療薬が開発されたなら、全世界で死に至っているガン患者は壊滅的に激減するはずです。
しかも非ガン組織に発現していないので、副作用皆無の可能性をも秘めています。

しかし残念ながら、未だtMKに対する治療薬は開発されていません。

written by 執事

  • 癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)
  • 癌胎児増殖因子 特異的モノクローナル抗体(特許 第 3920556号) 平成292月特許公開
  • 癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002) 平成292月特許公開