ニュース

初期乳がんにおける「抗がん剤の投与方法の効果」についての疑問1/1

がんの化学療法の一つである抗がん剤。その投与方法の一つにdose-dense(抗がん剤を投与する間隔を狭くする方法)と呼ばれるタイプがあります。

october-pink-1714664_640

今回、dose-dense(抗がん剤を投与する間隔を狭くする方法)は、早期の乳がん患者にはあまり効果が見出せない、という残念な結果が発表されました。

 今まで効果があると思われていたdose-dense療法ですが、スウェーデン・ストックホルムにある医科大学のカロリンスカ研究所によると、術後平均して5.3年の再発をしていない乳がん患者について調べた結果がでています。

通常の抗がん剤治療を受けた患者が85%、dose-dense療法を受けた患者が88.7%と大きな開きが見られません。

またdose-dense療法の投与にともない疲労感、筋骨格痛、好中球減少性感染(※)などの非血液学的毒性の症状が出てしまうことも多かったようです。

これは調査をした患者の53%にあたる527人にあたり、通常の抗がん剤治療をした患者が37%で366人ほどだったことと比べると多いといえるのではないでしょうか。

実際の総合投与時間はほぼ同じだったのですが、dose-dense療法を受けた患者は、多くのセラピーに通い、非血液学的毒性の症状、病院に通う回数も増え、しょっちゅう採血しなければならない結果となってしまいました

と、カロリンスカ研究所は結論づけました。

この結論は最新のJAMA(最新医療の研究発表やガイドラインをまとめた医療レポートジャーナル)に掲載される予定です。

written by Akiko

  • ※抗がん剤の治療によって引き起こされる骨髄毒性の一つ。副作用としては重篤で緊急の対応を要する。