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私が、ガン検診を受けない理由1/1

受けているか受けていないか?で言えば、圧倒的に受けていない人が多いガン検診。ガン研究者の方は受けているのだろうか?

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  • ガン検診

定期的に受けているという方もいれば、全く受けたことがないという方もいる。
むしろ、日本は先進国の中でも受診率が20%代と、かなり低い方である。

国内からだけでなく、国外からも、ガン検診の受診率の低さが問題視されている日本ではあるが、ここで一つの疑問が湧いた。

果たして、ガン研究者の方は ガン検診を本当に受けているのだろうか?

人生のほとんどをガンの研究に費やしてきた、工藤さんに伺ってみた。


ー メリパ

現在、多くのガン団体だけでなく、企業までもが「ガン検診」の有効性を信じ、推進している背景で、「ガン検診は意味がない」とおっしゃられる方もいます。

実際のところ工藤さんは、ガン検診をどう捉えられているのでしょうか?

ー 工藤さん

私はガン検診を受けません。

医師国家試験で受験生のすべてが「癌胎児性蛋白」で誤答し、医師免許を取得しているからです。教科書の解説が誤っているので、受験生が誤答するのは当たり前です。

【誤った教科書解説】

「癌と胎児にのみ発現する癌胎児性蛋白は存在しない」

正しくは、「癌と胎児にのみ発現する癌胎児性蛋白」は存在しています。

医師国家試験出題基準(平成30年版)にも同じ欠落があります。

転移腫瘍マーカーが表記されていません。

【検査項目の表記の欠落】

「生化学検査項目:腫瘍マーカー」

  • 胎児に発現する「癌胎児性蛋白腫瘍マーカー」3種類の特性について

1)CEA(表記されている):
胎児腸管にできる物質である。
消化器系癌のみならず他臓器癌でも上昇しているが、肝炎・肝硬変でも高くなることがある。
わずかではあるが正常細胞にも認められる。基準値(閾値)をもつ。

2)AFP(表記されている):
胎児肝臓で産生されている物質である。
肝癌や肝炎などで検査値が高い。胃癌・膵臓癌・糖尿病でも上昇することがある。
わずかではあるが正常細胞にも認められる。基準値(閾値)をもつ。

3)tMK(表記されていない):
胎児肝臓に発現している。
あらゆる臓器の悪性上皮性腫瘍(他臓器転移・進行癌)に発現しているので転移腫瘍マーカーと命名されている。
対応する正常細胞には発現していないので 基準値(閾値)をもたない。

腫瘍マーカーAFP, CEA, CA19-9, CA125, PSAは表記されていますが、転移腫瘍マーカーが表記されていないのは、何か意図的な思惑があってのことなのでしょうか?

やはり、医師国家試験 出題基準改定部会 委員に転移腫瘍マーカーを理解できる委員がほとんどいないことが表記されない理由と思われます。

今回の医師国家試験 出題基準(平成30年版)の生化学項目の腫瘍マーカーは、半世紀前から継続されたものですし。

今回の出題委員達は、以前からのものをただ引き継いでいるだけです。

したがって、医師免許を取得した受験生など知るわけもありません。


  • 新発見である転移腫瘍マーカーはまだ、教科書にも掲載されていない…

やはり委員たちが、ガン胎児増殖因子の発見を知らないことが原因なのではないだろうか?

そう考えた私は厚生労働省に「医師国家試験 出題基準(平成30年版)および、教科書に掲載されているものは古い情報である」ということを問い合わせてみた。

特に返答もないので、意味はなかったのだろう。
やはり、現在の出題委員たちは以前からのものをただ引き継いでいるだけなのだ。

工藤さんはこうした教科書・国家試験の誤りについて数年前、厚生労働大臣や杉村隆さん(元国立がんセンター総長:文化勲章受章)とも、メールのやり取りをしている。

E-mail および 、truncated MidKine に関する資料2部、拝受致しました。
腫瘍マーカー研究こそ、真正ガン研究の一つだと思っています。

小生、日本対ガン協会会長は平成18年11月に辞任しておりますが、心底より、現在のガン研究と称するものはもう少し、そのあり方につき考える要があると思っています。

杉村 隆
元国立がんセンター 名誉総長

  • ※ 厚生労働大臣とのやり取りは、医療政策的要素もあるので公開できません

ちなみに、杉村名誉総長の著書「私の履歴書」には、総長自身が先頭に立って推進してきたガン検診について、「なんの意味もなかった」と記載されている。

これは総長自身が、胃ガンを発症してからの発言である。


ー 工藤さん

総長がガンと診断された当時、「癌と胎児にのみ発現している癌胎児蛋白」の存在は、全世界のガン研究員のほとんどに知られていませんでした。

総長は私の案内でtMKの存在を知り、tMK(真 正がん発症)を抜きにしての「がん検診はなんの意味もない」と理解し得たのです。

tMKによるがん細胞の無限増殖と転移の分子機構をカスケードに誘導する機構も解明されています。

人類の悲願である「転移癌」の克服は目前に迫っており、時間との戦いでしょう。
ペニシリン世界初の抗生物質)の発見に匹敵する快挙となるやも知れません。

  • 私は2014年、がん検診を受けない40周年を祝いました

臨床検査業界に関わって約半世紀になる私は、がん検診を受けない40周年を祝うことができました。

がん検診を受けなかったことで 医学的根拠に欠ける情報に惑わされることもなく、今日まで平穏な生活を可能にしています。

平成28年11月29日
日本分子腫瘍マーカー研究会 工藤 憲雄

次回、まだまだ続きます。

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002号) 平成29年2月特許公開/ライセンス情報表示

癌胎児増殖因子特異的モノクローナル抗体(特許第3920556号)平成29年2月特許公開