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イレッサの薬害被害を二度と起こさないために、専門医も誤っている「分子標的薬の正しい知見」1/1

分子標的薬に対する謝った解釈を元に起こってしまったのが、イレッサの薬害被害である。800人以上が亡くなった。ここで今一度工藤さんに、分子標的薬の正しい知見をお伺いしてみました。

- メリパ

イレッサの薬害被害が再び起こらないために今一度、
分子標的薬の正しい知見をお聞かせください。

- 工藤さん

すべての分子標的薬が標的にしている「受容体型チロシンキナーゼ」(腫瘍増殖と血管新生に関わっている)における信号伝達は、正常細胞と同じ伝達経路となっています。

違いは、「制御機構に異常をきたしているかどうか」です。


製薬会社のがん分子標的薬のマニュアルを鵜呑みにしていると、解釈が曲がってくる


ガン分子標的薬のマニュアルを鵜呑みにすると、

抗がん剤と分子標的薬は、誕生の仕方も働き方も全く違う

という解釈になります。


【よくある分子標的薬の解釈 3つ】

  • 解釈① 

抗がん剤は殺細胞作用によって治療効果を発揮しているが、がん細胞だけでなく正常細胞も同じように区別することなく、攻撃してしまうので重い副作用が現れる。

  • 解釈② 

抗がん剤と違って分子標的薬はガン細胞が持っているある特定の分子を標的にするので、ガンに対する特異性が高いという特徴がある。

  • 解釈③ 

分子標的薬はガン細胞には効果を発揮するが、抗がん剤のように正常細胞まで一緒に攻撃してしまうことはない。が、副作用がでないわけではない。

分子標的薬があらゆる正常組織を無差別に標的にしていることは証明されています(New England Journal of Medicineなど

自分の組織であるガン細胞が持つ分子は、正常細胞も持っているのが当たり前です。
ガン細胞の分子を標的にしている分子標的薬は、ガン細胞と正常細胞を無差別に攻撃しています。

抗がん剤とは異なっている点は一点のみ、「副作用に共通するパターンがない」ということです。

とくに脳においては、元の状態に戻れないレベルの機能障害が起こりうると考えられています。

「正常細胞は攻撃しないが、副作用がでる」

製薬企業の仮説理論マニュアルを鵜呑みにしているから、
がん薬物療法専門医&がん専門薬剤師は、このような矛盾した言い分をするのです。

昨年、国立大学医学部付属病院薬剤部のがん専門薬剤師の講演を聞き、質問したところ、

「私の話している内容は製薬企業のマニュアルをそのまま話しております」

との返事が返ってきました。

真のがん分子標的は、エキソンスキッピング(タンパク質の遺伝子変異)産生の発ガン増殖因子です。

【発ガン増殖因子(tMK)が生成される順序】

活性酸素、紫外線、化学物質などによって障害されたDNAに塩基転換が引き起こされる。

MKpre-mRNA(ミッドカインの伝令RNA)がエキソンスキッピングされ、発ガン増殖因子を生み出すtMKmRNA(tMKの伝令RNA)が生成される。

tMKの遺伝情報を持つDNAは存在しないがため、①〜③のような仮説を鵜呑みにしてしまったのでしょう。

ここで、仮説④を追加します。

  • 仮説④

分子標的薬の課題は、効く人と効かない人をどうやって見分けるか、有害現象の現れる人をどう見分けるか、ということである。

発ガン増殖因子(tMK)は、遺伝情報を持つDNAが障害された時のみに生み出されているので、
tMKの発現を確認すれば、④を自動的に見分けることが可能です。

正常細胞をガン細胞に悪性転換をするtMKは、通常のリガンド(EGF,VEGFなど)の数百万倍の増殖率なので短期に血中濃度が高まっており、既存の分析装置で血清検出ができる。

さらに、仮説⑤を追加します。

  • 仮説⑤

ガン細胞は低酸素状態に置かれている、という信号を発し、血管新生を促す。

これは誤った仮説にであることが、すでに解明されています。

論文発表されている知見がまったく無視されている。

  • 知見① 

ガン抑制遺伝子および、原ガン遺伝子の集積している染色体では、invおよび、他染色体との転座が頻繁に起きているが、
ガン抑制遺伝子および、原ガン遺伝子のDNAに損傷をきたした時には必ずと言っていいほどに、発ガン増殖因子(tMK)が産生することは解明済みである。

  • 知見②

発ガン増殖因子(tMK)は転移をもたらす特性を持っている。ガン細胞が転移する絶対条件は基底膜の反対側に出ることである。

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File:Extracellular Matrix

tMKは基底膜を分解する2種類のゼラチナーゼ(MMP-2,MMP-9)を発現して、ガン細胞を転移させている。これらの知見も解明済みで、論文発表されている。

  • 知見③

当たり前のことではあるが、基底膜が分解された部位には、新生血管から酸素、栄養が配給されていることも過去に解明済みである。

ガン細胞が転移をしてしまった「後」の、原発巣周囲に形成された新生血管に対するVEGFR阻害剤など、いくばくほどの効能が期待できるというのだろうか?

VEGFR阻害剤などが転移性のガン細胞に何ら効能をもたらさないのは、tMKの特性「正常な抑制を無視した増殖と基底層の分解(新生血管は転移後の派生的現象)」であることをお知らせします。

  • ※ 以上は、9年間に及ぶプロジェクトの膨大な資料から一部抜粋したものである。

次回もまだまだ続きます。

written by 執事

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002号) 平成29年2月特許公開/ライセンス情報表示

癌胎児増殖因子特異的モノクローナル抗体(特許第3920556号)平成29年2月特許公開