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キラーストレスはガンの状態に大きく関わる その②1/1

前回、ストレスがガンの状態に関係するメカニズムが解明された、という内容の記事を掲載しました。今回はその第二回目です。

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キラーストレス

人を死に至らしめる可能性のあるストレスのこと

– 実用日本語表現辞典

今、キラーストレスが脳や心臓、さらにはガンの成長にも関与しているメカニズムが医学的に解明されつつあります。

キラーストレスとは、「複数のストレスが重なり合うことで起きる ストレスの暴走」のことです。

それが単発のストレスであれば カラダの反応はすぐに収まりますが、複数のストレスが積み重なるとなかなか収まってくれません。


【ストレスを感じたとき、体の中で起こっていること

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脳の扁桃体がストレスを感じると、延髄を通り、神経細胞に信号が伝わる

神経細胞から副腎に信号が渡ると、ストレスホルモンを分泌する

分泌されたストレスホルモンが心臓の心拍数を上げる。神経を圧迫させるストレス反応を起こす


キラーストレス「脳」

ストレス反応が複数重なると、副腎がさらにストレスホルモンを分泌します。
ストレスホルモンが過剰分泌され、蓄積されると血圧が上昇し、心臓の心拍数が上昇します。

さらに、自律神経が末端の神経を締め上げるので、酷いときは大動脈が破裂してしまう可能性が出てきます。
こういったストレス反応の暴走による血管の破裂が脳で起きるのが、脳出血です。

キラーストレス「心臓」

ストレスの蓄積が引き起こす自律神経の異常は、心臓へも悪影響を及ぼします。

ストレスが蓄積されると自律神経が血管を締め上げられるので、興奮状態に陥り、誤って心臓の筋肉をも閉めてしまうのです。

  • ストレスホルモンの分泌によって、心拍数が増加する
  • 自律神経が心臓の筋肉の血管を締め上げる

この真逆の反応が同時に起こった時、心不全を引き起こす確率が上がります。

キラーストレス「ガン」

前回で  胃ガンとストレスの関係性を掲載しましたが、
オハイオ州立大学からは「ストレスが乳ガン細胞を成長・増殖する」ことが明らかにされています。

そのメカニズムは ATF3遺伝子という免疫細胞の中にある遺伝子が握っていました。

チームが乳ガン患者を対象に ATF3遺伝子が働いていたかどうかで12ヶ月間 生存率を比較した結果、次の2つの知見が得られています。

  • ATF3遺伝子が働いていた乳ガン患者の生存率は45%だった
  • ATF3遺伝子が働いていなかった乳ガン患者の生存率は85%だった。

ATF3遺伝子の働きによって、なぜこれほどまでに開きが出たのか?

鍵は、免疫細胞とATF3遺伝子の関係性にありました。

  • 免疫細胞にストレスホルモンの刺激が加わると、
    免疫細胞の中にあるATF3遺伝子のスイッチが入り、ガン細胞を攻撃しなくなってしまう
  • ストレスホルモンがなくなると、
    ATF3遺伝子のスイッチが切れ、免疫細胞が再びガン細胞を攻撃するようになる

慢性的にストレスを感じていると、スイッチが入りっぱなしになり、
免疫細胞がガン細胞を攻撃しなくってしまうため、あれほどまでに生存率に開きが出てしまったわけですね。

ガン治療におけるストレス・マネジメントの重要性を感じます。

ストレスをうまく解消するには

前回掲載した考え方を習得し、感謝もしたら、あとは…

ガンをやっつけるイメージです!

ガンをガツガツやっつけているイメージを持ちながら軽い運動をしていきましょう。

軽い運動をすると自律神経の興奮、そして扁桃体と自律神経をつなぐ、脳の延髄の突起が少なくなることで、ストレスの伝わりが抑えられます。

が、逆に定期的な運動をしていないと延髄の突起が増え、過剰に興奮してしまうので要注意!
これは、ひきこもりの人がちょっとしたことで暴力的になる理由でもありますね。

延髄は、副腎や自律神経へのストレスホルモンの分泌量を制御する役割を担っています。
運動をして延髄の突起が少なくなれば、ストレスホルモンの伝達を減らすことができるというわけです。軽い運動は非常にオススメです。

大人のストレス体制(強さ)というのは、子供の頃のストレス耐性も関わっているので、やったからといってすぐにストレスに強くなるというわけではありません。

ただ、最善の方向に向かうことは確かです。
瞑想やマインドフルネスも効果的ですので、まずは1ヶ月続けてみましょう。

written by 執事

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