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間質性肺炎のマーカーと、ガンの転移の有無を明確にする唯一の転移腫瘍マーカー その②1/1

前回、公にされていなかったイレッサの薬害被害について掲載しました。第二回目となる今回は間質性肺炎のマーカーと、ガンの転移の有無を判別できる唯一の転移腫瘍マーカー「tMK」について掲載していきます。

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【プレイバック】

・分子標的薬(上皮性受容体阻害剤)はガン細胞のみでなく、あらゆる正常組織のEGFRチロシンキナーゼ(受容体)も無差別に選択して阻害している。

・あらゆる正常組織も標的にしている分子標的薬(上皮性受容体阻害剤)の投与によって起きている腎血管障害、血栓、心血管障害、脳せき髄傷害などの副作用は、ガンの進行を抑える能力をはるかに凌駕している(New England Jortnal of Medicine,トロント大学医学部、 Susan E. Quaggin, 米スケペンスガン研究所 Patricia D,Amore

第2回目となる今回は、分子標的薬の副作用である「間質性肺炎(肺線維症)のバイオマーカー」について掲載していきます。


ー イレッサの副作用である間質性肺炎の発症を
いち早く発見できるバイオマーカーについてお聞かせください。


ー 工藤さん

イレッサで間質性肺炎を発症した約半数が 肺線維症で死亡していますが、その肺線維症の線維化を進行させるバイオマーカーが発見されています。

同じ染色体の遺伝子DNAから二つのバイオマーカーが連鎖発現している。


【2つのバイオマーカー】

  • 一つ目のバイオマーカー① MK(ミッドカイン)
  • 二つ目のバイオマーカー② tMK(短縮型ミッドカイン)

イレッサで傷つけられた組織の修復をしているのが①「MK(ミッドカイン)」です。

これは最初に発現するバイオマーカーなので、この時点でイレッサの投与を中断すれば 肺線維症(間質性肺炎)の発症と、それによる死亡はほとんど回避可能と見られています。

さらに、① MKの発現が増大する過程において、二つ目のバイオマーカー「tMK(短縮型ミッドカイン)」を発現する塩基置換変異が起こっています。

tMKは発現細胞のガン化とガンの転移を進行させる因子として、血中循環ガン細胞から分泌されています。

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)」

悪性ガンを持っている成人と、お腹の中の赤ちゃんにのみ発現が認められている増殖因子である。
tMKの存在は現状、一部のガン研究者のみにしか知られていない。


【tMKの性質】

① すべての胎児に認められている細胞成長因子(一個の受精卵を 40週間で約 3㎏にまで成長させる)。

② 成人に認められた場合、組織のガン化および、ガンの転移(基底膜の分解)を起こす。


tMKの発現が認められているのは、① 胎児悪性ガンを患っているガン患者のみである。

 

ガンが転移をおこす絶対条件(基底膜の分解、血管形成)を単独で成し得ているので、
転移を起こさない良性ガンおよび 健康な成人において、tMKの発現は認められない。

 

tMKは お腹の中の赤ちゃんの細胞増殖を高めることで、本来であればその役割を終えている。

 

よって、通常であれば出産までに胎盤によって消去されているが(妊娠27週〜まで)、なんらかの理由でtMKをもったまま出産されると小児ガンの原因となる。

 

代表的な例では ウィルムス腫瘍:腎芽腫である。

予後不良のウィルスムス腫瘍には例外なくtMKの発現が認められることが、研究により判明している。
母親の胎内で消滅されるはずだったtMKが発現した状態で出産された場合、極めて予後不良の小児ガンになっている。

ガン胎児増殖因子(tMK)は、癌と胎児に共通する知見研究開発の過程において発見されました。

文部科学省の独立行政法人 科学技術振興機構より、論文が評価され、研究資金が提供されています。

「産学官連携プロジェクト」で、その検査(tMK検出抗体,tMK遺伝子多型変異(G/T塩基置換変異))に対する特許を2件取得しています。

産は三菱系、協和発酵系、
学は東大医学部、群馬大医学部、
官は科学技術振興機構、理化学研究所 です。

tMKは現在、9種類の転移ガンにおいて発現が認められている現状、唯一のガン転移遺伝子です。


【tMKが確認されている9種類の転移ガン】

食道癌・胃癌・大腸癌・膵癌・肝癌・肺癌・乳癌・腎癌・腎芽腫


ガンだけに発現して閾値(カットオフ値)をもたないマーカーを発現・分泌するガン細胞は、例外なく他臓器転移していることが判明しています。

ガン細胞が転移するためには基底膜の反対側にでなければなりませんが、その基底膜を分解しているのがtMKです。

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上皮組織下の基底膜が分解されると、ガン細胞がバラバラになって基底膜下の間質組織に拡散します。

間質組織には血管、リンパ管が数多く存在しているのでバラバラに拡散したガン細胞はいとも簡単に侵入し血行性・リンパ行性に転移しています。

二つ目のバイオマーカー(tMK)の発現が確認された時点で既に、ガン細胞は全身に散らばっているわけです。

MKとtMKの検出抗体は作成されていますが、tMKの検出抗体のみが特許成立しています。


近澤三津子さんがイレッサ投与された時には、発見されていたバイオマーカー


イレッサ薬害被害者の会代表の近澤昭雄氏の娘さん(三津子さん)が、イレッサを投与された時には既にMKを発現されていました。

イレッサ投与後に肺線維化をもたらす一つ目のバイオマーカー(MK)の発現を確認していたなら、イレッサ投与を中断するべきでした。

すれば、31歳の若さだった近澤三津子さんは肺線維症(間質性肺炎)で、亡くならなかったのかも知れません。

written by 執事

次回、まだまだ続きます。

参考

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002号) /ライセンス情報表示

癌胎児増殖因子特異的モノクローナル抗体(特許第3920556号)