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ガンの転移遺伝子を阻止できる「短縮型ミッドカイン(tMK)タンパク質特異的モノクローナル抗体」その③1/1

前回、イレッサの副作用である間質性肺炎の発症をいち早く発見できるバイオマーカーについて掲載しました。第3回目となる今回は、ガン転移遺伝子(tMK)を阻止できる抗体についてです。

【プレイバック】

分子標的薬(上皮性受容体阻害剤)は ガン細胞のみでなく、あらゆる正常組織のEGFRチロシンキナーゼ(受容体)を標的にしているので、チロシンキナーゼ阻害剤は 体のどの部位にでも副作用を生じさせている。

あらゆる正常組織も標的にしている分子標的薬(上皮性受容体阻害剤)でおきている腎血管障害、血栓、心血管障害、脳せき髄傷害などの副作用は、ガンの進行を抑える能力をはるかに凌駕している(New England Jortnal of Medicine,トロント大学医学部 Susan E. Quaggin, 米スケペンスガン研究所 Patricia D,Amore)。

薬の副作用が効能を超える場合、薬害という。

肺線維症(間質性肺炎)のバイオマーカーは2つ。
① MK(ミッドカイン)
② tMK(短縮型ミッドカイン)である。

ガン胎児増殖因子(tMK)は 悪性ガンを持っている成人と、お腹の中の赤ちゃんにのみ発現が認められている増殖因子である。

tMKの存在は現状、一部のガン研究者のみにしか知られていない。

第3回目となる今回は、転移性肺ガンの転移促進分子について掲載していきます。 


ー 転移性肺ガンの転移促進分子についてお聞かせください


ー 工藤さん

転移性肺ガンの転移促進分子も、ガン転移遺伝子「tMK(※)」です。

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

文部科学省の独立行政法人 科学技術振興機構より、論文が評価され、研究資金が提供されている。

 

「産学官連携プロジェクト」で、その検査(tMK検出抗体,tMK遺伝子多型変異(G/T塩基置換変異)・tMK特異的モノクローナル抗体)に対する特許を2件取得。

tMKは現在、12種類の転移上皮ガンにおいて発現が認められている現状唯一のガン転移遺伝子である。


tMKの発現が認められている12種類の転移上皮ガン】

胃ガン・食道ガン・結腸ガン・直腸ガン・十二指腸ガン・膵ガン・肝細胞ガン・肺ガン・乳ガン・腎細胞ガン・前立腺ガン・子宮頸ガン・悪性胸膜中皮腫・腎芽細胞種


【tMKの性質】

すべての胎児に認められている細胞成長因子(一個の受精卵を 40週間で約 3㎏にまで成長させる)。

tMKが 制御を担う胎盤をもたない成人で認められた場合、消滅しない。組織のガン化および、ガンの転移(基底膜の分解,血管形成)をもたらす


tMKの発現が認められているのは、① 胎児悪性ガンを患っているガン患者のみである。

 

ガンが転移をおこす絶対条件(基底膜の分解、血管形成)を単独で成し得ているので、
転移を起こさない良性ガンにおいて、tMKの発現は認められていない。

これは近藤先生の「がんもどき論」のエビテンスとも言える。

 

tMKはお腹の中の赤ちゃんの細胞増殖を高めることで、本来であればその役割を終えている。

通常であれば、出産までに胎盤によって消去されているが(妊娠27週〜まで)、なんらかの理由でtMKをもったまま出産されると小児ガンの原因となる。

 

その代表例が ウィルムス腫瘍:腎芽腫である。

 

予後不良のウィルスムス腫瘍には例外なくtMKの発現が認められることが、研究により判明している。

母親の胎内で消滅されるはずだったtMKが発現した状態で出産された場合、極めて予後不良の小児ガンになっている。

 

また、tMKはMHCクラス1分子(免疫が反応する為に、非常に重要な役割を担っているタンパク)をもっていないので、免疫による攻撃から逃れている。

ヒトの免疫から逃れられるからこそ、tMKは胎児の細胞増殖に関与できる。

tMKが発現している肺ガン患者は、2年以内に死亡する確率が非常に高いです。

転移性肺ガンの転移促進分子(tMK)は、肺ガンの進行性ガン組織から発見されています。
その発ガン機構と転移機構は 詳細に解明している。

tMKを発現している気菅支肺胞系の上皮細胞は、EGFRのチロシンキナーゼが一定して活性化しているのみならず、基底膜を超えて浸潤・転移を起こす悪性の肺ガンになっています。

tMKはお腹の中の赤ちゃんとガン細胞だけに発現しており、正常細胞では発現しておりません。

それ故に、tMKは正常値(闘値)を持たないバイオマーカーです。


ガンの標的分子は、上皮性受容体(EGFRチロシンキナーゼ)であってはならない


イレッサは、「ガン組織には高発現している」という理由によって、
正常組織にも発現している上皮性受容体(EGFRチロシンキナーゼ)を「ガンの標的分子」にしているから、患者のクオリティー・オブ・ライフに著しく影響を及ぼしている。

EGFRチロシンキナーゼを標的にした分子標的薬(キナーゼ阻害剤)は、患者のクオリティー・オブ・ライフ阻害剤とも言えるわけです。

EGFRチロシンキナーゼを標的としてはなりません。

ガンの分子標的は、ガン組織細胞の受容体のみに結合している短縮型ミッドカイン(tMK)でなければならない。

ガンの分子標的は、転移ガン(転移上皮ガン)を発症させているtMK

他の増殖因子と呼ばれるものはすべて糖鎖をもっています。

が、あらゆる臓器に転移ガンを発症させている短縮型ミッドカイン(tMK)は、
ガンと胎児にのみ発現が認められている糖鎖をもたない上皮増殖因子です。


糖鎖の基礎知識

tMKは正常な抑制を無視して、増殖をしているガン組織細胞からのみ分泌されています。

分泌されたtMKは、ガン組織細胞の受容体にのみに結合して正常組織細胞の受容体には全く結合をしていません。

既存のガンの分子標的医薬抗体と異なる 短縮型ミッドカイン(tMK)の抗体

tMKを阻止できる唯一の抗体を作ることに成功しています。

それが、「短縮型ミッドカイン(tMK)タンパク質特異的モノクローナル抗体」です。

転移上皮ガンの増殖を強力に阻止できる治験が得られています。

tMK特異的モノクローナル抗体(特許)が、tMK産生のガン培養細胞において、強い増速抑制効果を示した(国立大学 大学院修士論文)

tMK特異的モノクローナル抗体は、既存のガンの分子標的医薬抗体とは異なるものです。

検出抗体と合わせて、これを作れるのは薬学研究員で現在、某調剤薬剤企業に勤務している私の娘のみです。

以前の共同研究の企業から、tMK抗体作成指導料として4000万円(1年間)いただいております。
ずい分少なく思われるかも知れませんが、これはあくまで指導料に限定したものです。

tMKの診断薬および、治療薬は日本のみで1兆円規模の市場になっています。

私が身内から反対を受けながらも今回、tMKの検出ならびに、tMKを阻止できる抗体の特許を公開するのは、世に転移ガンを標的とした分子標的薬の創薬を希望するためです。

ただし、特許は公開しますが、その作成テクニカルまでは記述しておりません。
 現状、創薬を希望する企業の能力次第となっています。

次回、まだまだ続きます。

参考
短縮型ミッドカイン(tMK)短波空室特異的モノクローナル抗体に関する研究「第27回 日本分子腫瘍マーカー研究会・講演」(東京大学・薬学部 総合研究棟講堂)

癌胎児増殖因子「truncated MidKine(tMK)

癌胎児増殖因子遺伝子プロモーター領域多型変異遺伝子型(特許第4300002号)/ライセンス情報表示

癌胎児増殖因子特異的モノクローナル抗体(特許第3920556号)