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喪失感をサポート 「グリーフケア」という言葉、知らない?1/1

「グリーフケア」それは、在宅介護が広がり、自宅で家族をみとる。そんなケースが増えている中で遺族に寄り添って、悲しみや喪失感をサポートすること。しかし今回、ある調査をした一般社団法人セルフケア・ネットワークによると…

介護職員を対象に、「グリーフケア」について聞いてみた結果。

  • 「遺族へのグリーフケアが必要だ」と感じたことのある職員…81.7%以上。

しかし、ケアの内容を知っていると答えた職員は 24.3%にとどまっていました。内、75.7%は「聞いたことがない」「聞いたことはあるが内容を知らない」と回答しています。

今回のグリーフケアの調査では、介護現場でも認知度が低いという現状が浮かび上がりました。

調査結果を発表した、セルフケア・ネットワークの高本真左子代表理事は、

医療スタッフと違って、介護職員がグリーフケアを体系的に学ぶ機会は少ない

とした上で、在宅看取りに関する職員の研修強化の必要性を訴えました。

人間は、「生老病死」という宿命から免れることは出来ません。

いずれは「愛別離苦」という、愛する人の死に遭遇し、配偶者、子供、両親などなど、生きる時間を共有してきた大事な人を失うことで、どうしようもない悲しみに包まれます。

その深い悲しみがストレッサーとなって、様々なカラダの不調をもたらしてしまうこともあります。

グリーフケアを独学や、研修で学んだ介護職員はわずか 15.8%というデータも発表されていました。

ケアとして、実際に経験があることは

  • 話を聞く。
  • 葬儀に参列する。
  • 家庭を訪問する。

などです。

グリーフケアをおこなう事に対してのアンケートは現状、

  • 遺族の助けになれるのか?(54.4%) 
  • 何をすればよいか分らない(53.5%)

という結果で、必要と感じつつも、「いざ実践」となると、戸惑っている現状がうかがわれます。

心理的、そして社会的に、遺族が孤立しないような支援体制が求められるところで、悲しみへのケアがあると、早期に自分の混乱とその整理、そして、自分に対しての生への意味にも気づくことが出来るので、前向きな人生を捉えなおすきっかけとなります。

悲しみへの準備は出来ないだけに、グリーフケアを社会に生かすことが大切です。

グリーフケアについて

グリーフ(grief)は、深い悲嘆という意味です。

病気、災害や事故などで大切な人を亡くしてしまった「喪失時」に、人には深い悲しみが襲ってきます。

「グリーフケア」は文字どおり、深い悲嘆をケアすることです。

襲ってきた深い悲しみに向き合っていきます。
味わった痛みや悲しみは、分かち合うことで半減することができます。

グリーフケアでは、同じような体験をしてきた人同士が集まって、それぞれの体験を話し合い、その悲しみを分かち合うことからスタートします。

自殺をされる方は、もしかしたら「自死することで自分が抱えている問題が解決する」と考えてらっしゃる節が、わずかながらあるのかも知れません。

しかし、たとえ死んでも問題は何も解決しません。

家族であっても、自死される方の気持ちは分からないのです。

なので、残された家族の方々は自死してしまった方の気持ちを理解しようと長い期間悩み、苦しみます。

とくに、男性に参加して欲しい

女性は、自分の気持ちや弱さをさらけ出すことが上手な傾向にありますが、男性は苦手な方が多いです。

弱さをうまくさらけ出せず、お酒などに逃げてしまいます。

こうしたグリーフケアは、男性の方にとくに参加していただきたい集まりです。

一周忌が過ぎると、とくに深い悲しみが襲ってくる

一周忌過ぎれば、悲しみも少しは癒えるだろう…

なんて、思われる方がもしかすると多いかも知れませんが、一周忌過ぎたあたりに悲しみが襲ってくるケースが多いです。

一周忌経つと、亡くなられた方に関係することが終わってしまうからです。

一周忌経つまではまだ、亡くなられた方に宛てた手紙や、友人が定期的に訪問してくれたりします。
が、一周忌過ぎれば、友達もあまり訪ねてこなくなりますし、手紙などもこなくなりやすいです。

周りの人たちは悲しむ人たちに「早く忘れてしまいなさい」と助言するかもしれませんが、これは間違いです。

抑えつけようとする心は、次第に大きくなります。

共感したり、嘆いたり、悲しむことを抑えつけていることこそが、心を痛める最大の原因です。

グリーフケアでは、嘆き・悲しむことのできる場を提供することで、遺族の方々に自然に新しい一歩を踏み出していただけるよう、サポートをしていきます。

グリーフケアの学ぶことの大切さ

  • 人としてのバランスを作れる。
  • 自己理解が深まる。自己理解が深まると他者理解も深まっていく。

written by Rikako

参考:日本グリーフケア協会