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アリスのままで×若年性痴ほう症 働き盛りに忍び寄る病とは?1/1

昨年映画になりロングランを記録した「アリスのままで」。今年はブルーレイとDVDも発売されました。この映画のあらすじと共にこの痴ほう症について理解していきたいと思います。

「アリスのままで」映画のあらすじ

高名な言語学者で、NYのコロンビア大学の教授を務めるアリスの50歳の誕生日、夫からは愛のこもった乾杯のあいさつをもらい、長女とその夫、そして長男もお祝いに駆けつけてくれるという最高の誕生日を迎えていた。
アリスがただ心配だったのは、女優を目指す次女のことだけだった。

 

そんなアリスに異変が起こったのは、UCLAに招かれた講演中のこと。

突然言葉が頭から抜け落ちたのだ。

 

不安に思ったアリスが神経科を訪ね、脳の検査を受けたところ、アルツハイマー病が判明する。「アルツハイマー病は遺伝性で子供たちに遺伝する」と告げられ、言葉を無くすアリス。
大学も辞めざるを得なくなり、家族とも噛みあわなくなった。


子供たちの安定した将来を見届けることが目標だったアリスに、すべての記憶をなくす日が酷一刻と迫ってきた。
かつての自分から今の自分への“アリスのままで”いるためのメッセージとは?

「若年性痴ほう症」とはその名の通り、高齢者ではない若い年齢層で発症する病気です。

高齢者の認知症と比べ、発症例が極端に少ないため、対応できる医療機関や介護サービスがまだ少ないことが問題視されています。


若年性認知症

  • 18~64歳の認知症。正常に発達した知能が低下している状態で、高齢者の認知症よりも親交が早いとされている

若年性痴ほう症(前頭側頭葉変性症)のサイン

  • 同じ行動を繰り返す
  • 感情の変化が気薄になる
  • 言葉がわからなくなる etc

ストレスが多く、生活が乱れがちな現代の日本では患者数も年々増えていると言います。

老人性のおもな原因は、アルツハイマー病や脳血管の障害となるのですが、若年性はこれら以外にも薬物・アルコール依存症、パーキンソン病、エイズ、ピック病など背後に様々な病気が考えられています。

このように、様々な病気の「かたち」があるので、治療や対処法はまちまち

脳血管障害の場合なら薬物・運動療法、外科手術によって症状はほとんど改善するし、アルツハイマー病でも早期発見すればリハビリに努めれば回復の可能性もあります。

しかし、ピック病(※)の場合は残念ながら今のところ有効な治療方法はなく、錯乱して暴れるなどの介護は危険を伴う事も。

  • ピック病…前頭側頭型 認知症の一つ。人格の変化や言葉の異常がみられる神経変性疾患。

若年性認知症をもっている人の「働きたい」をサポート

若年性認知症は、まだ働ける年代で発症するので、急な退職を余儀なくされることもあります。

今では若年性認知症で退職を余儀なくされた人たちの「働きたい」をサポートするため、簡単なPC入力や、仕分けなどの軽作業をやってもらう事業の展開がゆっくりと進んでいます。

若年性認知症の相談を無料でできるコールセンターが設置されているので、気軽に相談してみましょう。

月並みですが、きちんとした食事や睡眠、適度な運動などを心掛けること。生活習慣を見直す事が大切です。

若年性痴ほう症は高齢者と違い、比較的若い人が相手となるだけに体力もいるので、介護する側もエネルギーの消耗が激しいです。
深刻なだけに自分たちだけで抱え込まないこと。一度今の生活を見つめ直すのに、この映画お薦めします。

『アリスのままで』ジュリアン・ムーアインタビュー&本編動画(4:19)

written by Rikako