ニュース

中年以降の肥満と、脳の萎縮との関連性について。最新の報告1/1

中年以降は基礎代謝の低下やホルモンのバランスなど、さまざまな要因によってどうしても太りやすくなります。肥満は生活習慣病を引き起こすため、注意しなければなりません。

in-the-morning-1793822_640

 最新の報告で、肥満によってもたらされる更なる問題が判明しています。

肥満、もしくは太りすぎと判定された人は、標準体重の人と比べて脳の中枢神経組織の中の白質(※)部分が少ないとのことです。

これは英ケンブリッジ大学ローナン教授らからの研究報告です。

白質(※)

脳への伝達が通過する部分。脳と脊髄からなる中枢神経組織の中で、神経線維が集積している領域のこと。
大脳の白質が障害されて起きるのが「白質脳症(図1を参照)」であり、初期症状はふらつきや物忘れである。これが進行すると意識障害や昏睡状態になることもある。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-08-14-10-24

白質とは、厚生労働省


 白質は脳内と他のエリアとの情報伝達を助ける働きしています。
白質が減少することで思考能力が低下し、物忘れなどが起きます。

今回の研究では、肥満の人と標準体型の人とでは、思考能力の違いは認められていません。

が、脳内をCTスキャンで見たところ、「白質の違い」はハッキリと認められています。

テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの細胞生物学助教授ヘン博士は「脳の白質の異変は、痴呆の症状と結びついている」と述べます。


白質は30代後半から加齢とともに減少すると考えられている


まだ明らかになってない部分もありますが、一つの仮説として現在考えられていることがあります。

中年以降、脳の白質は炎症を起こしやすくなる、これは脂肪細胞がそこに刺激を与えてしまうことが、何らかの要因となっているのではないか?ということです。

 現段階ではまだ未解明なことも多いです。

痴呆やアルツハイマーなどの疾病、脳の白質、肥満、これらの因果関係をハッキリさせるためには、多くの症例研究と長い時間がかかりそうです。

written by Akiko

参考