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介護職員の超多忙な1日1/1

超高齢化社会を迎えた日本では介護施設は増え続けていますが、施設を支える介護職員の人手不足と離職率の問題が指摘され続けています。団塊の世代が75歳以上になる2025年には介護職員が38万人不足する見込みです。誰もがいずれ抱える「老い」に対して、高齢者を支える介護職員はどのような仕事をしているのでしょうか。

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厳しい現状

介護職とは 老人ホームなどの施設で利用者の日常の生活を支援する仕事です。施設によって仕事内容は変わりますが、一般的に食事や入浴、排泄、衣服の着脱、口腔ケア、移動などの介助をするほか、誕生会やゲームなどの行事のレクレーションを実施します。

利用者が快適な生活を送る介助をする仕事ですが 現状は厳しく、介護労働安定センターが行った平成27年度介護労働実体調査では、離職者の内 1年以上 3年未満の者は 33.7%といった結果がでています。なかなか新たな人手が定着しない中、介護職の人手不足という実体が浮かび上がります。

多忙な日々

例えば大阪・大東市にある老人福祉施設では、一日の労働者数は約 20人ですが 利用者はこれに対して100人です。

こういった人員不足の中、利用者に対して2人で排泄のお世話をすることもあれば、転倒しないように気をつけながら入浴の介助をすることもあります。
午後5時から翌日午前10時(17時間勤務)には勤務人数がより少数になり、約20人前後を一人で見ることも。なかには生活リズムを崩して辞める方もいるそうです。

また仕事の厳しさだけでなく給与の問題もあります。
厚生労働省は2015年度の介護職員の賃金調査結果を発表しましたが、賃金構造基本統計調査では介護職員の平均月給(賞与除く)は23万円で全産業平均より10万円低いことが発表されています。

改善策への取り組み

しかし未来に向けた取り組みもみられます。離職を防ぐため堺市では若手職員を集めた研修が行われ、仕事の悩みを話しあったり、仮に上司の立場に立って後輩から辞めたいと相談されたらどう対応すべきかと議論する場を設ける取り組みがあったりしました。

また厚労省も介護職員の資格制度を見直し、専門性が高い順に「介護福祉士」「研修等を修了し一定の水準にある者」「基本的な知識・技能を有する者」と区分して資質の向上に取り組む動きもあります。

現場の声

職場にやりがいを見いだす職員もいます。
京都市に住む介護職をするYさん(女性)は、

仕事を楽しいと思い続けられるのは、利用者様それぞれの今までの経歴・趣味等をある程度把握して、それぞれに合った会話をして表情を見ながらコミュニケーションをとっていくことにあります。

明日はこれを喋ろうとか、あの歌をうたおうとか試行錯誤しながら距離が近づいていって名前を初めて呼んでもらえたときには 心の中でガッツポーズをとるぐらいです。

楽しませようと考えるのは日々のやり甲斐につながります。

と語ります。

さまざまな問題はありますが、こうして仕事に向き合っている職員の方々のためにも、超高齢化社会に応じるには現場の労働環境を整えるのが人員の確保につながるのではないでしょうか。