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聞かせるだけでいいの? 乳児に与える音楽のチカラがすごい1/1

  子どもに音楽を聞かせることで、知覚能力が高まり、言語発達が早まるという研究結果が米雑誌:米国科学アカデミーに紹介されています。

以前までの研究では、音楽教育が音感対話能力に効果的だと言われていました。

しかし、音楽教育の方法が多岐にわたっているため、研究が難しく、先天的に言語能力に長けた子どもに音楽のセンスがあるのか、音楽教育によって言語能力が育っているのか、その判別がついていなかったのです。

米ワシントン大学が今回、同じようなバックグラウンドを持った生後 9か月の乳児に調査をおこなった結果を発表しています。

音楽は言語関連の神経に刺激を与える 

研究対象は約 50名の乳児。
半数には3拍子の音楽が流れるおもちゃを与え【以下、グループ Aとする】、残りの半数には音楽の流れないおもちゃを与えました【以下、グループ B】。

【結果】

  • グループA:音楽の拍子に合わせてマラカスや自分の足でリズムを取ったり、飛び跳ねたりと、音楽に対する反応が見られた。
  • グループB:ミニカーや積み木等、手足の動きを使うおもちゃで遊ばせ、活動的な動きが見られた。

15 分 × 12 回の実験を 1か月行った後、脳磁図(MEG:脳の活動によって生じる磁場を図る技術)で神経反応を調査しました。

検査中に音楽と、会話の両方を着換えたところ、グループA における乳児の聴覚野(※1)と、前頭前野(※2)に、神経活動が見られました。

  • 聴覚野:聴覚伝導路の最高中枢。外界の音の高低や強弱を判断する
  • 前頭前野:思考や創造性を担う脳の最高中枢。ヒトで最もよく発達した脳部位で、意思決定にも重要な役割をもつ

音楽に触れるだけで効果がある

 会話が出来ない乳児でも、音楽を聴くと、人が返答するときに使う脳の分野が活発になることも明らかになっています。

大事なのは、音楽に反応することなので、リズムに合わせて体を動かす等、お子様に働きかけましょう。

音楽の種類は何でもいい

全ての音楽には決まった形式があるため、音楽のジャンルは関係ないようです。
乳児は音楽を聴き、そのパターンを見つけようとします。

それが何を学ぶ上でも重要な、学習の基礎になるのです。

音楽教育はこのように、聴覚に対する効果しか発見されていませんが、研究者たちは「視覚等、他の感覚の発達にも音楽が役立つだろう」と考えており、現在研究中とのことです。 


参照: