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エンテロウィルスが流行した時、ぜんそくで入院した子供が増えたのは?1/1

かぜに似た症状を起こすという、「エンテロウイルスD68感染症」。昨年9月にはぜんそくで入院した子供が他の月と比べて急増していたことが、日本小児アレルギー学会の全国調査でわかっています。


エンテロウイルス(enterovirus)
発疹が出る手足口病や、麻痺を伴う症状が出るポリオの原因となる総称。
中でも、D68という種類のウィルスに感染してしまうと、発熱や鼻水、さらには呼吸困難など呼吸器の症状が現れる。


エンテロウィルスの症状は子供に多いです。大人の場合は無症状の場合もあります。
国立感染症研究所によると、昨年は国内で 250人以上からこのウイルスが検出されているのだとか。

上記で述べたように、エンテロウイルスに感染すると呼吸器症状が起きる場合があります。
今回エンテロウィルスの調査を担当した大分大学 医学部の是松聖悟 教授は、「健康な子供でも重いぜんそく症状が出る可能性がある」と、注意喚起をしています。

ぜんそくとは別に、発熱に伴い、麻痺を訴える子供の症例と感染の関連性も指摘されていることから、同ウイルスの実態解明が急務となりそうです。

これまでの解析では、エンテロウィルスD68による流行が謳われています。

エンテロウィルスによる入院者数が、毎月約 500人~ 1500人の間で推移していたのが、エンテロウイルスD68の感染報告が増えた昨年 9月には、約 2200人に急増しています。

人工呼吸器をつける、集中治療室に入る、といった症状のとくに重い患者も増え、いずれにおいても調査期間中で最多を記録しています。

D68に対しては現時点で、対処療法しかない

エンテロウイルスD68については、有効なワクチンも、特別な治療法症などもなく、治すには対処療法しかありません。治療では、症状を緩和させる投薬が中心となります。

感染した人との接触や、くしゃみなどを介して感染するので、予防としてはインフルエンザなどの対策と同様に、手洗い、マスクの徹底、目・鼻・口などの粘膜に手で触れることをなるべく避けることが必要となります。

エンテロウイルスは、夏から秋にかけて活発になると言われている

子供の夏風邪と言われる、手足口病(※)などは、発疹・下痢や、腹痛を伴う場合が多いですが、このエンテロウイルスD68型の怖さは「麻痺の症状があらわれる場合がある」という点です。

  • 手足口病ウイルスの感染によって、口の中や、手足などに発疹がでる感染症。子どもを中心に夏頃に主に流行する。

アメリカの広範囲で感染が確認されたケースでは、手や足に麻痺が残ってしまってる子供もいるようです。

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喘息をはじめ、呼吸器疾患のある子どもは とくに注意すべきでしょう。

風邪の症状に加えて、「手や足の一部が動かしにくい」という症状が出ているのであれば、きちんとした検査を受けた方がいいかも知れません。

エンテロウイルスは伝染力が強いです。

同ウイルスには、大人でも感染してしまうケースがありますが、こどもと比べ、その症状は軽いものです。
中には症状が出ておらず、感染していたことがわからない人もいると推測されています。


『出展』