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赤ちゃんに天然オイルのマッサージ、後に肌トラブルを招く危険性も…1/1

小さな子供を持つ親たちの間で、オリーブオイルやひまわり油を使用したベビー・マッサージが流行しているそうですが、それはもしかしたら間違ったケア方法なのかも知れません。

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ベビー・マッサージは優しくカラダを撫でてあげることで、赤ちゃんの脳を刺激し、消化を良くしてくれるので、赤ちゃんのケア方法として人気です。

近頃はこれに天然の油(オリーブオイルなど)を使用するオイルマッサージが流行しているそうです。まずはその利点をご紹介していきます。


赤ちゃんにオイルマッサージをして得られる利点


利点その❶ 赤ちゃんにリラックス効果をもたらす

適切にストレスを解消できない赤ちゃんのストレス解消方法として、オイルマッサージを使用することが推奨されています。

Effects of Gentle Human Touch and Field Massage on Urine Cortisol Level in Premature Infants: A Randomized, Controlled Clinical Trial. – PubMed – NCBI

尿のコルチゾール・レベルをストレス指標とし、マッサージの効果検証をおこなった研究において、ストレスレベルの大幅な減少が確認されています。

これは全身マッサージで血流が良くなった結果だとみられています。

利点その❷ 赤ちゃんの眠りを促進できる

76人の赤ちゃんを対象にして、ローションマッサージの睡眠効果を検討した結果、睡眠を強化させる効果が認められています。

Mothers massaging their newborns with lotion versus no lotion enhances mothers’ and newborns’ sleep. – PubMed – NCBI

研究では1ヶ月間毎日、就寝時に15分間のローションマッサージをおこなっています。

利点その❸ 赤ちゃんの消化を良くすることができる

赤ちゃんにオリーブオイルを使ったマッサージをおこなうと、消化が良くなり、体重が増加するという研究も発表されています。

Effect of olive oil massage on weight gain in preterm infants: A randomized controlled clinical trial. – PubMed – NCBI

研究では「オイルなしでマッサージをおこなうグループ」と、「オイルありでマッサージをおこなうグループ」の両群で、赤ちゃんの体重増加量を比較しました。

結果、オイルなし群で7gの体重増加だったのに対し、オイルあり群では平均して21gでした。

この流行に警笛を鳴らすのは、アリソン・クック博士(マンチェスター大学)

赤ちゃんの皮膚バリアは非常に微弱なもの。
オリーブオイルやひまわり油を使用したマッサージをおこなえば、そのバリアを損傷してしまう可能性が高い。

アリソン・クック博士

遡ること1940年代、小児湿疹が 1/20人だったのに対し、現在では約 1/3人と増加してしまっている背景に彼女は、親の願望を含む環境要因の上昇が関与している可能性がある、と指摘します。

彼女は過去、オイルが皮膚バリアの発展に悪影響である証拠を発見し、助産師会議のロイヤル・カレッジに発表しました。


アリソン・クック博士の研究概要

  • 新生児115人を対象に、オリーブオイル、もしくはひまわり油を使用した検証で、オイルを使用した群に飲み、皮膚の保護バリア開発が遅延していたのを確認しました。

研究者は今、この問題と小児湿疹との間にリンクがあるかどうかを確認しています。

赤たんの肌は大人の皮膚よりも透過性があり、脆いため、一旦皮膚バリアが損傷すると完全に開発されるまで約2年の月日が必要になる場合があります。

彼女は、皮膚科医がワセリンをミックスした50/50のクリームを推奨した、と述べ、次のように付け加えました。

油は皮膚の構造を損傷する脂肪酸へと変化します。
これは小児湿疹、乾燥などの肌の悪条件につながってしまう。

さらなる研究結果が発表されるまで、赤ちゃんの乾燥肌などの治療のために、オリーブオイルやひまわり油は使用されるべきではありません

オイルを使用したベビー・マッサージは、睡眠力やストレス緩和効果を得られる代わりに、肌の保護バリアを損傷してしまうというリスクがあるようです。

将来、アトピーを主とする肌トラブルを招かないためにも気をつけておきたいところです。

written by 執事

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