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妊娠中にタバコを吸うリスクが…また一つ解明される。その①1/1

タバコのパッケージには面積のおよそ30%を使用して、こうした注意書きがなされています。『妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります。疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります』

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妊婦さんがタバコを吸うリスクの一つが、愛媛大学と琉球大学の著者らによってまた一つ解明されました。今回はタバコ子どものアトピー性皮膚炎の発症についてです。

チームは今回、1757名の妊婦さんを対象に妊娠中の喫煙および、出生後1歳までの受動喫煙と2歳児のアトピー性皮膚炎発症との関連について解析しました。


【研究概要】

  • 出生時、4ヶ月時、1歳時、以後1年ごとに追跡調査を実施。1354組の母子を解析対象者とした、

  • 2才時追跡調査で、International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC)の疫学診断基準に則り、「 過去 1 年間に、アトピー性皮膚炎の症状があったかどうか」の情報と、「生まれてから 2歳までの間に医師からアトピー性皮膚炎の診断をうけたことがあったかどうか」情報を得た。

  • ベースライン調査時の居住地、子数、両親の教育歴、家計の年収、両親のアレルギー既往、子の出生体重、性別及び母乳摂取期間を交絡要因として補正した。

結果、1354名のうち、229名(16.9%)がISAACによるアトピー性皮膚炎、62名(4.6%)が、医師診断によりアトピー性皮膚炎と分類されました。

これをタバコの喫煙と受動喫煙、喫煙なしなどのグループに分類したところ、「妊娠中の喫煙のみのグループで、アトピー性皮膚炎の発症リスクが有意に高いこと」が分かりました。

ただし、「出生後の受動喫煙のみあり」「妊娠中の母親の喫煙と出生後の受動喫煙の両方あり」では、統計学的に有意な関連は認められていません。

解析結果の発表

ところで妊婦さんがタバコを吸っていると、お腹の中の胎児はどのような反応を見せているかご存知ですか?

次回、その辺りをご紹介していきます。

written by 執事