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腸内細菌が与える子供の発達への影響(その2)「母」として改めて…腸内環境を知ろう!1/1

私たち人間の心身の健康は、腸内環境が担っていると言っても過言ではありません。しかも、妊娠中は胎児の健康もまた、母胎の腸内環境が担っています。生まれて来る赤ちゃんのために腸内の悪玉菌と戦うのは、プレママの大事なお仕事の一つなのです。

「常在菌」と「腸内細菌」を知ろう

ここで一つ、初歩的なところを整理しておきましょう。

私たちの体内には、約1000種類1000兆個とも言われる恐ろしい数の細菌が生息していて、日々切磋琢磨し、体調を作っています。

この、人体に定住している細菌を「常在菌(じょうざいきん)」と呼んでいます。

  • 常在菌のうち、約100種類100兆個が集団で暮らしているのが腸内で、彼らの事を「腸内細菌(腸内フローラ)」と呼びます。

細菌と聞くと、何だか悪い印象を持たれる方も多いかと思いますが、基本的には微生物全ての総称で、必ずしも悪者ばかりとは限っていません。

それどころか、「人体に生息する常在菌は基本的に病原菌ではない」と、されているのです。

確かに、腸内細菌の中には病原菌となるべく悪玉菌もいて、せっかく取り込んだ飲食物を消化・吸収する前に全て体外に排出するよう促すこともあります。

これが、「下痢」です。

また、善玉菌の発酵作業を妨げることもしばしばで、そうなると、「便秘」を発症しますが…

こうした状況下でもし、飲食物の中に毒素が入っていたらどうでしょうか? 

たちまち身体はその毒素に支配され、様々な支障をきたしてしまいます。

従って、腸内の悪玉菌もまた必要な常在菌なのです。

真の病原菌とは、ノロウイルスやインフルエンザウイルスのように、侵入すればほどなく重篤な疾患を発症するものを言います。

腸内フローラの形成

【抑えておくべきところ】

  • 腸内の悪玉菌は、その数と活動をしっかりとコントロールすることが大切。それを謝ると様々な不具合を発症する

それに対し、常に活性化など、身体に良い影響を与えるのが善玉菌です。

日々の体調管理の上で重要なのが、彼ら腸内細菌たちのコントロール! 
彼ら、腸内細菌たちは、乳児の頃に自らの生息域を定め、そこで増減を繰り返しています。

善玉菌が増え、悪玉菌が減れば 体調は良くなります。
悪玉菌が増え、善玉菌が減れば 体調は悪くなります。

小腸付近に群れを成す細菌もいれば、大腸付近で群れを成す細菌もいる訳ですが、その場所が移動したり、入れ替わったりすることはありません。

そのため、その位置取りが定まり、本格的に増減を繰り返すようになると、そこはまるで原生花園のようになります。
そして、人々は植物群という意味を持つ“flora(フローラ)”を所持する形になるのです。これが俗に言う「腸内フローラ」です。

悪玉菌軍と善玉菌軍

腸内フローラが形成されると、善玉は善玉。悪玉は悪玉。と、今度は同士が結束し、2つの軍隊を作ります。

言うなれば「善玉菌軍」「悪玉菌軍」です。

善玉菌軍の基本的な任務は、

取り込まれた飲食物を身体に必要な栄養分と不要な廃棄物に分別し、栄養分のみを発酵させること。

そうしてエネルギーが作られているのです。

しかし、善玉菌たちが飲食物を消化吸収し、身体に渡らせるには、ある程度の時間が掛かります。
最低でも24時間くらいは必要と見られており、その後に、不要と見なされた廃棄物は便となって排泄されています。

毒素を含む飲食物を摂取した場合には、この24時間という所要時間が問題になります。

その間に毒素が全身に回る可能性が低くないからです。

そうなれば、悪玉菌軍の出番。
彼らは発酵ではなく腐敗を促す能力を持っています。

何もかもを腐敗させることで、不要品だと見なした脳が排泄を指示するように作用するのです。

こうして、食中毒や食あたりと言われる下痢や嘔吐は発生します。

悪玉菌軍の攻撃を阻止せよ!

健康体の人が健全な食生活を送っていると、悪玉菌は退屈でしかたありません。

何しろ、自分たちの「出番がない」のです。

これではたまったものではありませんから、
どうするのかと言うと、「善玉菌を攻撃し、自らの勢力を強めよう」と、試みます。

例え、問題のない飲食物のみが入ってきても、腐敗させたり、発酵作業を妨げたりするわけです。

もし、彼らのこの腐敗作戦が成功すれば、どんなに新鮮な食材ばかりを摂取していても、下痢や便秘を頻繁に引き起こしてしまうのは想像に容易いです。

これではもはや、「腸内環境がいい」とは言えないでしょう。

しかも、元々善玉菌軍より悪玉菌軍の方が優位であれば、善玉菌は苦戦を強いられます。

結果、エネルギーの生成作業を妨げられます。

すると、中途半端な栄養しか持たないエネルギーが作られることとなり、それが全身に行き渡ります。

肌荒れや偏頭痛を引き起こしたり、思考能力や判断力が衰えるのもいたしかたない、と言えるでしょう。

そして、妊娠中には、そのエネルギーが胎児にも送られているのです。その発育に悪影響を与えない方が不思議だと言えるのではないでしょうか?

ですから、妊婦である事に気付いた時から、母として、我が子を悪玉菌軍から守らなければなりません。
そのためには、ビフィズス菌を主とした乳酸菌たちで構成されている善玉菌軍を強化し、悪玉菌軍の攻撃に負けないような管理が重要なのです。

written by M.YAMAMOTO