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世界初!削られた歯が修復するメカニズムを解明!1/1

新潟大学・歯学部が、何らかの理由で一度削られた歯がどうやって修復しているかを明らかにしました。このような歯の修復メカニズムが正式に解明されたのは、世界で初めてのことです。

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虫歯などの理由で歯がすり減ると、歯の内側にある「歯髄,しずい」で歯が形成されることは よく知られた事実です。
歯の本体である象牙質が削られると、歯を修復する「修復象牙質」が形成されていきます。

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象牙質はエナメル質の内部にあり、歯の大部分を構成する。歯がすり減ったりして象牙質が失われた際、歯の内側の「歯髄」に新たな象牙質(第三象牙質)ができる。

研究チームは、この修復象牙質が形成される最初の段階で「象牙芽細胞」が生まれることと、削られていない状態である歯の象牙質との境目に、「オステオポンチン,※」と呼ばれる 非コラーゲン製のタンパク質が沈着される事実を過去、明らかにしていました。

  • ※ オステオポンチン…骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞がつくる接着性骨基質タンパク質

しかしながら、このタンパク質「オステオポンチン」がどういう役割を担っているかは明らかにできていませんでした。

【研究結果】

結果、マウスを使った研究によって、オステオポンチンが修復象牙質の形成に必須であること、オステオポンチンの添加によりⅠ型コラーゲン形成が促進されることが明らかになりました。

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将来、オステオポンチンを添加することで、修復象牙質の形成を活性化させる可能性が本研究で示されました。新たな薬の開発に繋がることが期待されます。

日本の歯の再生治療には、海外も注目している

虫歯や歯周病などの理由で失った歯を代替えするには、入れ歯やインプラントなどが用いられますが、自分の歯が再生されれば これに勝るものはありません。そのための研究が世界中で行われています。

日本の歯の再生医療の発展には、熱い視線が送られている

神戸にある理化学研究所・再生科学総合研究センターでは現在、カラダのさまざまな器官の下にある「幹細胞」を使用した再生医療が研究されていますし、今では虫歯を削らない治療方法も現場で適用されています。

次回の記事ではその辺りを少しご紹介していきます。


『出展』