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遺伝子検査より確かな、誠実性と夫の長寿の種・妻の短命の種1/1

今、日本で人気の遺伝子検査、民間企業が通販型で実施している検査キットを使ったものは、「誰でも簡単に受けられる」ということで、人気を集めています。 「長寿の遺伝子があって、それを持っていれば 長生きできる」などという噂までありますが、果たして、本当に私たち人間の寿命や運命は、そんなに単純な理由で決まったり、変わったりするものなのでしょうか?

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遺伝子検査を受ければ…

確かに、遺伝子検査を受け、恐怖感が芽生えた事によって、日常生活を見直し、健康や美容に有用的な日々を送れるというメリットは大きいでしょう。
けれど、誰にでも寿命はあって、老いはやって来るものです。

そこで、病気になったり老けたりすることを心底気にするか、運命だと開き直るか?

捉え方次第で、その姿勢は違って来ます。

気にされる方はきっと、もうすでに十分食事に気を付けたり、適度な運動をしたりという体にいい生活習慣を持っておられるのではないでしょうか?

逆に、開き直り派の方は、例え「遺伝子検査で癌になる確率が 40%だ」と言われたところで、「それが我が運命だ」と笑い飛ばし、そう易々と大好きなお酒やタバコをきっぱりやめることなど出来ないような気がします。もちろん、そのどちらも生き方としては正しいと思います。

どのようなタイプの人が長生き出来るのか?

どのようなタイプの人が、長生き出来る傾向にあるのでしょうか?

アメリカでは、1921年からスタンフォード大学のルイス・ターマン教授によって、IQ200以上という優秀な知能指数を持つ1,500人を集めた、追跡調査が行われました。

  • 対象となった人たちは最初、10歳前後の小学生です。

元々は、「子供たちがどのような人生を歩んで行くのか?」調べるのが目的だったと言います。
そのため、5年から10年ごとに子どもたちに直接インタビューをおこない、現状の生活や就労状況について尋ねています。

残念ながら、追跡調査の途中で、研究をおこなっていたターマン教授は死んでしまいましたが、
カリフォルニア大学・リバーサイド校特別教授の ハワード・S・フリードマン博士によって、この調査は継続されました。

この調査結果は後に、「The Longevity Project」という1冊の本にまとめられました。

併せて、アメリカでは第二次世界大戦による徴兵に際し、「兵士の様々な身体的データ等をハーバード大学が調べ、その後も2年ごとに追跡して調査する」という研究が行われていたのですが、
その結果と、先のターマン研究を照らし合わせて見ると、なんと驚くべき事に、「大らかな人よりも、神経質な人の方が長寿である」ことが明らかになったのです。

誠実性こそが命!

事に、物事を気にする人というのは、自分の身の上だけでなく、家族の事、仕事の事など、いろいろな事を常に気に留めます。

その都度、現れる目の前のリスクに対し、真剣に向き合い、対策を講じるため、自然と規則正しい生活習慣や食生活が身についているケースが多いのです。

それに対し、大らかな性格の人は、少々血圧が高くても、「たまたま歩いて病院へ来たからだろう」というように、プラス思考で捕らえ、中々日々の生活を改めようとする気持ちになっていきません。

また、大らかである故に 周囲に流され、暴飲暴食や不規則な生活をする事が多いです。それが成人病の危険性を高めます。

やはり、元気で長生きを実現するためには、「自己コントロールに頼るのが一番現実的である」と考えるべきでしょう。

つまり、誠実性が寿命に関係する!というわけです。

これは、浜松医科大学名誉教授の高田明和先生も太鼓判の見解です。
真面目な日本人は、元々長寿の素質を持っていると言えるのではないでしょうか?

長寿の遺伝子は、あるのか?

長寿の遺伝子はあるのか、ないのか?
世間で問われていますが、今のところ、明らかにこれが長生き出来る遺伝子である、という遺伝子は見つかっていないとの見方が確かなようです。

しかし、女性においては…

  • 長寿の遺伝子は見つかっていませんが、例えば夫婦間であれば、夫の寿命を妻が延ばしてくれるという統計結果が出ているのです。

この事は昨今、実際に九州大学大学院 医学研究院が、1961年から実施している疫学調査「久山町研究」において明らかになりました。

対象となった福岡県糟屋郡久山町は、福岡市に隣接するところから、町ではあるものの、人口約8,400人。
全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布をもった、典型的な人々の集まる普通の町です。

脳疾患や心疾患等の成人病の発症リスクなどを調べる平均的な調査をするには最も適した町ということで、
半世紀以上にもわたって追跡調査したところ、男性はやはり、高血圧や糖尿病で寿命を縮める人が今も昔も多いという結果が出ています。

しかし、健康管理をしてくれる妻がいれば長生きできるとのこと。

逆に女性は、その気苦労が心身をむしばむのか?

  • 夫が早くに他界したり、熟年離婚に成功すると、長生き出来ることが顕著に表れていたそうです。

つまり、長寿の遺伝子はなくても、夫は妻と寄り添ってさえいれば 長生き出来るのですから、こんなに幸せな事はないでしょう。
けれど、妻の方は、それが必ずしも幸福とは言えないということです。

遺伝子検査の結果より、ある意味衝撃的な真実ですね。

written by M.YAMAMOTO