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宿便を正しく知ろう!(その2)『宿便』とは?その存在を考える1/1

宿便をまじめに考える、に当たっては、そもそも『宿便』とは何者なのかを正しく知る必要があります。まずは『宿便』とはなんなのか?という話から掲載していきます。

『宿便』とは?

この宿便なるもの、実は超有名人で、国語辞典にも百科事典にもしっかりと載っています。
その国語辞典の語意によると、

「排泄されないで長い間、腸の中に溜まっている便」

とのことです。

さらに、Wikipediaにも、

「便秘により腸内に長く滞留している糞便のことである!」

と明記されています。

ただし、Wikipediaには、「言説」や「疑似科学」という表記が添えられていて、ある意味、健康やダイエットをテーマとした 業界のビジネス用語である、というような見解も示されているのであります。

宿便はあるのか、ないのか?

近頃では、

宿便は医学用語ではない!

と言い切るドクターが多く見受けられます。

その理由は至って簡単で、「宿便自体がこの世には存在しないものだ」という知識を説いているからです。

ですが、「宿便性 上行結腸穿孔の例」というものが、消化器外科の専門誌やウェブ上には掲載されており、全ての医師がその存在を否定している訳ではありません。

むしろ、「宿便はない」と言い切るドクターの中にも、その存在自体は認めているケースが少なくないものと見られます。

宿便はある!

取り敢えず、多くのドクターが「そんなもの、ない!」と主張する宿便!
けれど、元々便は腸内で生成されるものですし、尿ほど頻繁に体外へ排泄されるものではありません。

つまり、どんなに健康な人でも、一定期間、腸内に滞留しているものなのです。

  • そこで、重要となるのが、その便を体外へ排泄するペースです。

これは、体質や体調によって異なります。

元々便秘症で、毎日排便できない人は、それだけ多く溜まりますし、逆に下痢症で 1日何度もお通じを催す人は、殆ど溜まる暇がないでしょう。

そう、「便秘の人は宿便が多い」という俗説は満更でもないのです。

ただし、それはあくまでも、出るに出られず、体内に滞留している便という意味合いで、医学界では「滞留便」と呼んでいます。

滞留便に目を付けた人々

ところが、この滞留便に目を付けたのが、美容と健康をビジネスにする人々!

「綺麗になるには?」

「痩せるには?」

と、言ったことを謳うサプリメントや雑誌などです。

「滞留便」では、今一つインパクトが弱い!! 

実際、単なる便秘に過ぎず、下剤や浣腸で対処できると思う消費者が 圧倒的多数でしょう。

  • ところが、「宿便」と言えば、受け止められ方は大きく変わってきます。

それも、腸壁にヘドロのように張り付く頑固な便であるため、通常のお通じでは容易に出せないと言えば、健康優良児の人でも、ドキリ、とさせられます。

そして、それを溶かすだの、剥がすだのとアピールする健康食品や飲料、さらに、腸内洗浄のような施術が注目されることは言うまでもありません。

一方、この「宿便」という呼称に目を付けた人々もいます。

それは、流行に敏感なドクターたち!!

彼らは、「宿便」という言葉を遣うことにより、患者の関心を高められると考え、使用するようにもなりました。

それが、健康ブームやダイエットブームと恐ろしいほどうまく調和し、より一層宿便対策の人気に拍車を掛けたものと思われます。

腸内に一定量の便が常時溜まっているのは事実で、それをどんどん排泄するのが大事だ」というのは紛れもない事実です。

そういう意味では、医学界の言うことにも、健康ビジネス業界や美容業界の言うことにも一理あると捉えるべきでしょう。

ただし、『宿便』とは?を考えるに当たっては、医学界で言う「滞留便」と、健康ビジネス業界や美容業界で言う「宿便」を完全に切り離して取り扱うことがポイントです。

そうして初めて、正しく「宿便に向き合えるのだ」ということをまずは把握しておきましょう。

written by M.YAMAMOTO

次回、健康ビジネス業界や美容業界の宿便の見解をご紹介していきます。