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宿便を正しく知ろう!(その4)腸の構造が分かれば理解できる!医学会の見解を紐解く1/1

医学界では宿便などない!と、ズバリ言い切られることが大半ですが、それは、腸の構造を知れば分かる話とのことです!! これはいかにも専門家らしい見解ですが、言われる通りですので、まずは改めて腸の構造を見てみましょう。

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腸の構造

十二指腸(じゅうにしちょう)だの、
回腸(かいちょう)だの、
盲腸(もうちょう)だの、
直腸(ちょくちょう)だの、

人間の腸はいろいろあるように見えますが…

実は「小腸」と「大腸」の2つです! 

胃と大腸を結ぶ「小腸」は縦長構造で、これらからなります。

  • 入り口付近…十二指腸
  • 真ん中部分…空腸(くうちょう)
  • 出口付近…回腸

一方、大腸は横に広がるような構造をしていて、このような感じです。

  • 右下部…盲腸。その上には上行結腸(じょうこうけっちょう)
  • 真ん中部分を水平に通っている…横行結腸(おうこうけっちょう)
  • 左側…下行結腸(かこうけっちょう)。

他に、骨盤内をS字型に通る「S字結腸」があり、肛門と結んでいるのが「直腸」です。

飲食物の行方は…

腸には小腸と大腸しかないとなると、当然ですが、食べ物も飲み物も全て、この2ヶ所で処理されることになります。

という事で、口から入った飲食物の流れを見てみましょう…


口から取り込まれた飲食物は、一先ず食道を通り、胃に送り込まれる

胃液を使ってあらかた溶かす! 

腸へと回される。

腸内に入る頃には液状になっているものが大半です。


消化の悪いものだけが原型をとどめている形になりますが、体内の細胞は、赤ちゃんと同じで、流動食しか受け付けません。

そこで、小腸の入り口にある「十二指腸内」で、胆汁や膵臓の消化液を使って、さらに溶かしたり、分解したりという作業が進められます。


空腸と回腸で栄養素だけを吸収し、残りは老廃物として大腸へ!!


大腸に辿り着いたものは完全なる不要品で、かつ、見るからにどろどろの液体物質ですが、ここで水分を吸収し、再び固体に戻します。

ただし、その固体は老廃物の塊ですから、お世辞にも綺麗とは言えません。

とっとと体外に押し出すに限るということで、一定量溜まると肛門から出すように脳が指令を出します。これが排便です。

『腸に宿便は溜まらない!』

これが宿便などない!と主張する医学界の見解! 

ちょっと意外に思われるかも知れませんが、冷静になって腸の構造を考えてみれば、猿でも納得できる見解でしょう。

上記の通り、飲食物からの栄養を吸収するのは小腸の中の「空腸」と「回腸」で、宿便が絡みつくと噂される「絨毛」は、この部分にある訳です。

また、蛇腹状になっていて、凹凸があるのも小腸ですが、

便を造るのは、その下に控える大腸です。

少なくとも、小腸内で便が引っかかるとか、埋まるということは有り得ません。
また、大腸は水分吸収だけが大きな仕事みたいなところです。

むしろ、ゴミピットと言えま す。

そのため、内壁は至ってシンプルに造られていて、凹凸などありません。
さらに、念には念をということで、常に粘液が分泌されていて、便が張り付くことが困難なのです。

残骸は溜まっても1週間の命!

前回も出てきたように、「私たち人間の腸は6メートルから7メートルもある」などとよく言われますが、本当は短い人でも7メートル以上、長い人になると8メートルを超えることも珍しくありません。

ならば、6メートルから7メートルという数字はどこから出てきたのか?
と言うと、小腸の長さから出てきた数値だったのです。

ちなみに、大腸は1.5メートル程度と、小腸の4分の1以下の長さしかありません。

つまり、こうした構造から見ても、健康ビジネス業界や美容業界が言う「宿便の蓄積場所」は、明らかに「小腸」ということになります。

しかし、その小腸には便がない訳ですから、宿便など溜まらない見解になるのです。

溜まるとすれば、消化吸収されなかった飲食物の残骸ということになりますが、この残骸も、何週間・何ヶ月と管内に放置されることはありません。

何故なら、小腸は常に動き、次から次へと消化吸収作業に勤しんでいるからです。

即ち、蛇腹状であっても、「常時伸び縮みしている」ということは、ずっと凹みっぱなしという部位などないわけで、例え穴ぼこにはまったとしても、すぐに押し出されることでしょう。

さらに、腸の内壁は肌や子宮の内幕と同じように、定期的に剥奪して張り替えられています。

腸壁のターンオーバーは、身体の中で最も早く、最長でも1週間に一度は生まれ変わります。

従って、仮に老廃物が腸壁にこびりついたとしても、絨毛に絡みついたとしても…

せいぜい1週間の命! 

その後はやっぱり便にされ、あえなく排泄される運命にあるわけです。

written by M.YAMAMOTO

次回は、断食と宿便の関係性を紐解いていきます。