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宿便を正しく知ろう!(その5)断食すれば宿便は出る?1/1

『宿便』は、どうやらないらしい!! という事は、腸の構造を見れば納得出来ます。でも、断食をすれば、ほぼ確実にと言っても過言ではないほどの高確率で多量の便が出ます。 食べてないのに便が出る! しかも、その便は異様な外観と臭いを持って居る!! 例え本格的な断食でなくても、プチ断食をした経験のある方なら、そう思われる事でしょう。そして、あれこそが宿便ではないのか? となる訳です。

断食しても便は出ます

本格的な「断食道場」などに入ると、いきなり下剤を飲まされ、それこそ、おなかの中をからっぽにするところから始まるようですが、自宅で行うプチ断食でそこまでされる方は多くありません。

と、言うより…

そこまでする必要はありません!自然に出せばOK!


仮に、3日間のプチ断食をしたと仮定しましょう。


  • 初日はまず、ほぼ普段通りの排便量があるのが一般的です。

何故なら、「今日食べた物を今日出す」わけではないからです。

通常、私たち人間は、口から取り込んだ飲食物を胃で溶かし、小腸で必要なものと必要でないものに仕分けし、必要なものは「吸収!」、不必要なものは「大腸へと送り込み」ます。

そして、大腸で固めて固形化し、肛門から出すまでの工程を一貫して行っている訳ですが、それには最低でも 20時間以上掛かります。

さらに、物や体質・体調によっては、50時間程度掛かる場合もあるのです。

となると、断食初日は、前々日から前日に摂取した物の便が造られている訳で、出て当たり前!! 
2日目においてもまだ、断食直前に口にした食品の残骸が出ても不思議ではないでしょう。

従って、それらは宿便ではなく、あくまでも通常の便です。


断食中も便は造られる


流石に、3日目となれば排便はなくなるだろう…

と思いきや、これがそうはいきません。

ヘドロのような真っ黒でどろどろした便や、緑色の油っぽい便が出るではありませんか!!

それも、どういう見た目であれ、「異常なほどに臭い」ため、出した人は、

こ…これこそが、腸内にとどまっていた宿便なのか?

という解釈をしがちな訳です。

残念ながら、それもまた宿便ではありません。

腸内で新たに造られた、新鮮な便なのです。

そもそも前回ご説明したように、私たちの腸内では、頻繁に腸壁の張り替えが行われています。
当然、剥奪した古い壁は廃棄される訳です。
また、多くの腸内細菌が日々お亡くなりになっていますから、その死骸も溜まります。

それらを放置しておくと、たちまちゴミの溜まり場になるため、体外へ排出しなければなりません。
ですから、例え断食中であっても、身体としては、便を製造しなければならないのです。


断食注意!出るのは宿便ではない!


加えてもう一つ、「断食する」という事は、一時的に燃料補給しない状態になる訳です。

それでも平然と日常生活が送れるのは、不思議だと思いませんか? 

と聞けば、

蓄積している脂肪を燃焼して、エネルギーを作っているからでしょう!?

と思われるかも知れませんが、まさしくその通りで、既存の燃料を燃やして生命維持している訳です。

そうなると、その燃えかすが発生し、処理する必要性が出てきます。

そう、便は100パーセント飲食物の残りカスで構成されているのではなく、これら腸内で出たゴミも含まれているんですねぇ!!

普段は食べかすに誤魔化され、その本来の姿形・臭いをとどめていますが、自分たちだけで出るとなると、容赦なく本性を披露してくれます。

腸壁の場合は、正しくその痕跡を見せつけるかのように、ジャバラ部分のヒダや絨毛が見て取れたり、腸内細菌の死骸は緑色をしていたりします。

また、そこに肝臓から出される胆汁が混じりますから、軟便のように、かなり緩やかな便となります。

ただし、下痢ほど水分は多くない上、とにかく色が濃厚なので、腸内の廃棄物であることは一目瞭然!! 出て当たり前のものなので、心配はありません。

正に、最初に出てきた水道管と同じようなものなのです。

見た目と臭いに騙され、宿便と勘違いしないことが肝心です。


断食しても宿便は出ない。無駄な努力なのではないか?

と、思われるかも知れませんが、決してそんな事はありません。


まず、宿便については、元々存在しないものですから、出すことを考える必要などないものです。

しかし、断食自体は、胃や腸を休ませ、消化器官をリセットする作用を持っています。

実際問題、水道管と同じで、古い中身を完全に掃除するには、供給を止めるしかない訳で、断食以外に方法はないと言っても過言ではないでしょう。

ただし、例えプチ断食であっても、正しい方法で実践しなければ、効果が出ないどころか、様々な不具合をきたしてしまいます。

少なくとも、解禁後に思い切り飲み食いをするのは禁忌! 

身体を痛める事になる事を把握しておきましょう。

written by M.YAMAMOTO

次回、まだまだ続きます。