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宿便を正しく知ろう!(その6)医学界における宿便1/1

ダイエットやアンチエイジングを考える上でも重要だと言われる『宿便』! しかし、そもそもダイエットやアンチエイジング自体、日本では大きく捉え違いされている傾向は否めません。そこに宿便が加わり、もはや医療も健康も美容もしっちゃかめっちゃか状態になりつつあると言えるでしょう。

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今時のダイエットとアンチエイジング


ダイエットというのは本来、「規定食」と言われるもので、成人病の予防や治療に用いる食事療法です。
また、アンチエイジングとは、人が本来の姿のまま、本来の寿命を全うするために心身を調整するものですが…今はどうでしょう?

痩身や老化防止として、健康ビジネス業界や美容業界のドル箱的存在になってしまっています。

つまり、「持病がなくても、美しく見せるためにダイエットをする」とか、「ありのままの姿では満足出来ないからアンチエイジングをする」という形が増えてきています。

それに合わせて健康が手に入るケースも少なくありません。
本当に正しくダイエットやアンチエイジングができるのであれば、利点は大きいと言えます。

しかし、

必要以上に食事制限をしたり、サプリメントやコスメを片っ端から取り入れるというのは完全にやり過ぎ!! 

時に逆効果となり、成人病を発症したり、老化を促進させることも珍しくはないので十分気を付けたいところです。


医学界における宿便


同じように、「宿便」もまた、健康ビジネス業界や美容業界によって、必要以上に取り上げられ、重要視されすぎてしまっています。

しかも、宿便の場合は、元来医学界に存在していた考え方を応用し、健康ビジネスや美容業界等に持ち込んだものではありません。

むしろ、健康ビジネスや美容的観点側で確立し、医学界に逆輸入されたものだと言えます。

確かに、一部のドクターは「宿便」という言葉を遣いますが、それはあくまでも、大腸内に滞留している「滞留便」の代名詞であって、分かりやすく説明するために用いているだけなのです。

その証拠に、

腸内の内視鏡検査で宿便なるものにお目に掛かったドクターは皆無だ

と、言われています。

こう言うと、

でも、それって、前日から絶食し、さらに、検査の前に下剤で中身を全部だすからでしょう!?

と、思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、世に言う「宿便」は、通常の排便では出ないもので、下剤ごときでは対応しきれないことが多いんですよね? 

だから、特別なサプリメントを服用したり、腸内洗浄したり、断食なども有効的だ、と言われているはずです。

だとすれば、前日から絶食し、下剤を使って、大腸内の汚物は排泄できても、壁面の宿便は多少なりとも残っていることになるでしょう。

ですが、もし腸壁に便や残骸が張り付いていたり、埋まっていたりすると、その部分が見えませんから、検査にはならなくなってしまいます。

実際、大腸の検査においては、消化困難で残骸になりやすい海藻類などの食物繊維の豊富な食品は、予め摂取自体を制限されるのです。

けれど、

「簡易的な指示だけで立派に検査ができている」ということは、思いのほか容易に宿便は排泄できていることになります。

どうしても信じられないと思われる方は一度、人間ドックに入り、内視鏡検査なるものを受けられるといいでしょう。

それこそ、老廃物が根こそぎ処理でき、且つ、大腸がんなどの検診もできるという一石二鳥の作戦です。

  • 映像を見ればきっと、宿便なんて、どこにも見当たらないはず!! 

恐らく、自分の腸内が思いの他綺麗な事に驚かれるのではないでしょうか?


宿便は便秘の便


医学界では、「宿便」という言葉は殆ど遣われません。
腸内に便が残っていて、当座出そうにない場合は「便秘」ということになります。

とは言え、

便秘の便は、壁面に張り付いているのではなく、出るに出られない状態にあるだけです。

分かりやすく言えば、トンネルの中で渋滞に巻き込まれているような状態です。

よって、腸の蠕動運動が正常になれば一般的には解消されるもの!! 
勿論、下剤や浣腸で対処することも可能です。

ただ、下剤や浣腸のような薬品による刺激は、身体が慣れてくると、効き目は確実に衰えます。

それは、薬の効果が衰える訳ではなく、体が防御策を確立したり、オオカミ少年のように捕らえ、俊敏に反応しなくなってしまうからです。

最良の宿便対策は、腸内環境を整えることや、自律神経を整えることとなります。

written by M.YAMAMOTO

次回以降、「便秘を考えよう!」シリーズで、正しい宿便の処理方法を考えて行きましょう。