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便秘を考えよう!(その2)そもそも便秘とは何なのか?1/1

便秘とは、基本的には便が出ない事です。しかし、意外にも、正しい便秘とは何かを正しく理解している人は少ないものと見られます。 毎日お通じがなければ便秘! 毎日排便していれば便秘ではない!! そう思っておられる方も少なくないようですが、これ自体、少々誤解気味なのです。

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日本人と便秘


自分は便秘には無縁だ、と思っていても、便秘を訴える人、便秘で悩んでいる人は、必ず身近なところに数人思い当たりませんか?

事実、2013年(平成25年)の国民生活基礎調査によると、なんと、女性の3人に2人が自分は便秘だと答えたと言うではありませんか!! 

さらに、男性も3人に1人が便秘症の自覚症状があるというのですからビックリです。

しかも、「自分は便秘ではない」と思っている人でも、実は便秘症というケースは少なくなく、そうした隠れ便秘を含めると、もはや便秘は婦人病ではないどころか、完全なる国民病となっているのであります。

挙げ句の果てに、近頃は子供の間でも便秘が大流行で、小学生の10人に1人が訴え、医療機関を受診する子も多いというのだから大変です。

とは言え、やはり男女を問わず還暦を過ぎると、一気に便秘の症状が現れるらしく…
長年蓄積されてきた不規則な生活や食生活のツケが来るようですね。


便秘とは?


便秘とは、

便が出ないことではありません。

本来の便秘は、排便回数の少なさや、容易に滞留便を出し切れないことを言います。

つまり、毎日お通じがあっても、実は便秘症という人も多ければ、3日に1回しか排便しなくても、実は便秘症ではないという方も多いのです。

ところが、日本ではとかく、「後者は便秘症で、前者は便秘症ではない」と決めつけられがちです。

その最大の理由としては、とにかく便は毎日定期的に出すものという固定観念が根付いてしまっているからなのでしょう。

勿論、毎日午前中に1回のお通じがあって排便というのは、理想中の理想です。

本人としても、気持ちのいいことでしょう。

しかし、尿と同じように、便だって、ある程度溜まってから排泄するものですから、そのペースは、食生活や消化機能によって異なります。

  • 必ずしも毎日お通じがなくても、便秘とは限っていないのです。

むしろ、重要になるのは、便の質で、特に水分量がそれを大きく左右します。

例え毎日便通があっても、水分量の多い下痢状態では問題ですし、逆に水分不足の堅い便でも問題です。

取り分け、乾燥気味の堅い便は、排便に手間取ります。
時に苦痛を伴う事もあり、これもまた、立派な便秘なのです。


これが便秘


便秘の明確な定義というのは存在しませんが、基本的に、

3日以上お通じがないか、排便時に困難を伴う、あるいは、残便感を伴う

のが、便秘と見なされます。

つまり、例えお通じは3日に1回であっても、容易に排便出来、身が軽くなるような感覚が味わえれば、便秘ではないのです。

そこで、多くのドクターは、排便回数というよりは、排便量と排ガス量、そして便の状態に加え、おなかのハリの有無や残便感、そこに排便時の肛門の痛み等を考慮し、便秘であるか否かを判断します。

即ち、便が堅く、肛門に苦痛を感じながらの排泄であれば、毎日出していても便秘症ということになるのです。


ならば、理想の便とはどのような便なのか?


よくバナナのようなウンチと言われますが、正にその通りで、適度な堅さと長さを保った状態で出て来る茶色い便になります。

下痢を気にする余り、便は堅ければ堅いほどいいように思われておられる方もいらっしゃいますが、それは大間違い! 原型を止めてさえいれば、少々柔らかくても気にする必要はありません。

むしろ、兎の糞のように、コロコロと堅くて小さな便が何回にも分けて出る方が問題で、腸が過敏になっていたり、正常に働いていないことが考えられます。

そこで、便秘症として捉え、きちんと向き合う姿勢が大切になるのです。

written by M.YAMAMOTO

次回、便秘の種類から続けていきます。