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【最終回】便秘を考えよう!(その6)子供に急増している直腸性便秘の特徴と改善法1/1

数ある便秘の中でも、病的起因を持たない機能性便秘として最もたちの悪いのが直腸性便秘です。これは腸の活動には全く問題がなく、正しく病気とは言えない便秘だと言えるでしょう。しかし、放置しておくと、痔や直腸瘤などの厄介な疾患を引き起こします。ところが今、その直腸性便秘が子供たちの間で流行しているのです。

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直腸性便秘(ちょくちょうせいべんぴ)とは?


便秘気味の方で、便意があっても容易に我慢できるとか、息んでも中々排便出来ないとか、排便後に残便感を感じるという方は、この直腸性便秘の可能性大!

年齢や性別、体質に関係なく、便意を我慢しがちの方なら、かなりの高確率で発生する便秘です。
便が直腸まで送り出され、お通じを催すはずなのに催さないというもので、最もたちの悪い便秘と言えるでしょう。

毎朝きちんとトイレに入って排便するだけの時間を作れない方や習慣付けの出来ない方、さらに、職場や学校など、外出先で代弁するのに抵抗のある方は要注意です。

この便秘持ちになると、便事態は肛門直前の控え室である直腸に入り、スタンバイしているにも拘わらず、便通が生じないという事態に見舞われます。

結果、直腸内に多量の便が溜まり、そこで乾燥して固まってしまうため、出口を塞いでしまいます。

所謂糞詰まりです。すると、強硬な上に太くて長い便を押し出さなければなりませんから、益々苦難になります。そして、痔のような肛門周辺の障害を発症するリスクが高まるのです。


何故このような事態になってしまうのでしょうか?


日常的に便意を我慢した結果が引き金になっている場合が大半です。

勿論、最初から直腸性便秘という人はいません。腸の働きに問題がない訳ですから、元々は定期的に便は生成され、直腸に送り込まれていました。

そして、その時点でお通じがあったはずなのですが、それを常時我慢する習慣がついてしまうと、直腸の神経が麻痺し、脳に排便を促す指令を出さなくなってしまったという訳です。

中には、痔のような肛門周辺の障害を発症したため、なるべく便の回数を減らしているうちに直腸性便秘になる人も少なくはありませんが、直腸性便秘から痔などを発症するケースの方が多いと見ていいでしょう。

ですから、自然と身体のセンサーが鈍る高齢者、特に認知症患者さんになると、どうしても直腸性便秘になりがちです。

しかし、実は今、この直腸性便秘を訴える小学生が急増しています。

その理由は至って単純で、学校に和式トイレしかないからというもの!! 

そう、今や日本も欧米式の洋式トイレが当たり前となり、椅子に座った状態でしか排便出来ないという子が圧倒的多数なのです。

ところが、学校は昔ながらの和式トイレが主流です。そこで、便意があっても帰宅時まで我慢するため、便秘に鳴門いう事です。


直腸性便秘を改善するには?


脳が指令しないのなら、自分で積極的に排便を心掛けるしか道はありません。

まずは、元々なかった正しいトイレ習慣というのを身に付けるのが最善策です。
それも、最も腸が活発に動く朝に組み込む事がポイント! また、お通じを促すためには、朝食もきちんと食べることが大事です。

そこで、それも含めた身支度の時間というものを逆算し、それなりの時間に起床する事が絶対条件になります。

そして、出ても出なくてもトイレに行く! ただし、トイレに入る時間は5分と定め、その間に排便出来なければ、一先ず諦めるのも必要なのです。

ならば、後はどうするかと言えば、答えは簡単で、お通じを催したら、なるべく速効でトイレへGO! 

勿論、学校であろうが、職場であろうが、駅であろうが、躊躇は許されません。

とにかく生じた便意は何が何でも無駄にしないという精神なくしては、この便秘に立ち向かえないと言って過言ではないでしょう。

また、こんにゃくや海藻類など、水溶性食物繊維を豊富に含む食品と水気を取り、水分量の多い便を生成出来るように心掛けるのも有効的です。
そうする事により、乾燥の速度が遅らせますから、少しでも柔らかいうちに排便出来る確率が高まります。

尚、直腸性便秘の場合は、腸に問題がある訳ではないので、下剤を使うのは逆効果です。身体への負担を高めるだけですので、とにかく自然なお通じを心掛けましょう。

written by M.YAMAMOTO