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インフルエンザだと思っていた36歳の男性。本当の病名は違っていた…「枕」は時として怖い存在になる1/1

36歳のスチュアート・アームストロングさんは当初、自分はインフルエンザの症状に苦しめられていると思っていました。 2週間経っても改善の兆しがなかったため、総合診療医の元を訪ね、血液検査を受けた結果、特に異常なしでした。その検査をした翌日、スチュワートは血の塊を吐き出します。

果たして、彼は何の病に見舞われていたのか…?

想像がつきますか?

実は彼、病原体を吸い込むことで起きる「アスペルギルス症(※1)」を患っており、肺に真菌感染症をもっていたのです。

アスペルギルス症(※1)

真菌(アスペルギルス)が肺に蓄積して起こる病。

アスペルギルスは空気中に飛散しており、日常生活において誰しもが吸い込んでいる菌ではあるが、白血病や抗がん剤治療を使用しているなどの免疫力が著しく低下している状態にあった場合、体内のアスペルギルスはうまく処理されず、肺に生着し、増殖する。

アスペルギルス症の原因となる真菌「アスペルギルス」、我々は毎日これを吸い込んでいます。

そういうと少し不安に思われるかも知れませんが、免疫力が著しく低下していなければ怖くはない存在です。
一般的な症状は最初、咳に始まり、重度の咳、息切れ、疲労や体重減少などど徐々に悪化していきます。

未治療のまま放置すると、スチュワートのように肺に深刻な損傷を引き起こしてしまうこともありますので、喘息などの何らかの肺の疾患を抱えている人や以前、肺の手術を経験したことのある人は菌を少し意識した方がいいかも知れません。

  • アスペルギルスが好む場所は暖かく、湿気の多い環境です。

土の中や空調設備、壁やロフトの断熱材、そしてベッド周りにも繁殖します。

2005年に発表されたマンチェスター大学の研究では、通常の家庭用「枕」によく繁殖している場合がある、とのこと。確かに枕は盲点になりやすいのかも知れません。

とくに、ホテルのようなフカフカの枕を家で使用している人は睡眠中、常にアスペルギルスを余分に吸い込んでいる可能性が高いです。以外と死亡率が高い疾患なので、枕は定期的に除菌するか洗っておきましょう。

真菌

症状(死亡率)

カンジダ

皮膚および粘液感染、敗血症 30%〜49%

クリプトコッカス病

髄膜炎 途上国では70%

アスペルギルス症

肺疾患 免疫不全の人々の50%から90%

ヒストプラスマ症

肺疾患 慢性疾患で30%

ニューモシスチス

肺炎 15%〜20%

オープニングの彼のその後…

スチュワートの容態は芳しくありませんでした。
肺はすでにアスペルギルス感染症に食べられて新しい血管が形成され、出血している状態でした。

残念ながら、コンサルタントが提案した代替抗真菌薬に重度のアレルギー反応を起こしたので 彼はその後、真菌病の世界的な専門家であるDavid Denning教授の元を訪れています。教授の治療の甲斐あって、回復に至ったとのことです。

参考