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明日は我が身かも知れないぞ『アレルギー』!(その1)仮性アレルギーのご紹介1/1

春になり、竹の子や蕗、ワラビなど、山からの恵みが続々と届くようになりました。でも、私にとっては驚異の季節到来! というのも、竹の子を食べると顔が腫れ上がったり、蕁麻疹が出たりするからです。

「竹の子アレルギー」!

よく、“そんなアレルギーあるの?”と言われるのですが、実際にあるんです。
しかも、広い世の中、一般的には考えられないようなものに反応して出るアレルギーも沢山あります。

そこで今回は、

そもそも「アレルギー」とは、どういうものなのか?

何故、起こるのか?

さらに、驚きのアレルギー!

を見てみたいと思います。

竹の子アレルギーは『仮性アレルギー』

「竹の子アレルギー」というのはその名の通り、竹の子を食べると発症するアレルギー症状のこと! 

なのですが、実は、竹の子そのものが犯人という訳ではありません。竹の子に含まれる『アセチルコリン』という物質が曲者なのです。

『アセチルコリン』、どこかで聞いた事あるなぁと思われる方も多いでしょう。
そう、この物質は、私たちの身体にはなくてはならない神経伝達物質の一つです。

しかも、活動を司る交感神経と休息を促す副交感神経を切り替える非常に重要な役割を担っています。

  • まり、これが不足すると、ずっと緊張が続いたり、不眠になったりする訳です。

また、逆に、一度リラックスモードに陥ると、中々エンジンが掛からず、集中力が持続出来ないなどの問題が生じます。

そこで昨今は、アセチルコリンを増やすための食品というのも注目されているのですが・・、
時に、過剰摂取などによるアレルギー症状が出ることもあるので要注意!

何故なら、アセチルコリンは『仮性アレルギー』を発症する『仮性アレルゲン』物質の1つでもあるからです。

「アレルギー」とはそもそも、

“他のもの”という意味を持つギリシャ語の「allos(アロス)」が語源で、異物に反応する

という意です。

そういう意味では、相手が有害物質であっても無害な物質であっても、身体が何らかの反応を見せれば、それはアレルギーと捉えて間違いはないでしょう。

ただし、世の中、そうウイルスや雑菌のような悪質な異物が蔓延している訳ではありません。
そのため、アセチルコリンのような無害の物質に対し、誤って反応する事の方が多く、謂わば身体が過剰に反応していることになります。

そこで、こうした状況を『仮性アレルギー』」、もしくは『過敏症』と呼びます。

様々な仮性アレルゲン

『仮性アレルギー』とは、真のアレルギーとは若干異なる正しくアレルギーもどきとでも言いますか、偽アレルギーとでも言いますか・・・。

本当は身体の免疫力は働いているのにも関わらず、神経が刺激され、痒みや痛みを感じたり、皮膚が異変を来したりするもので、その症状は極めて正当なるアレルギーに似ています。
そのため、仮性アレルギーと命名されたもので、「仮性」とは真性の病気にそっくりの症状が出る病気のことです。そして、その要因となる物質を『仮性アレルゲン』と呼んでいます。

仮性アレルゲンには、アセチルコリンの他、「ヒスタミン」や「チラミン」・「セロトニン」など数種類あります。

よく、青魚や甲殻類を食べると痒みが出たり気持ち悪くなるという方がおられますが、これはヒスタミンの仕業です。

ヒスタミンは卵やチーズ、さらに、チョコレートにもかなりの量が含まれているため、小さな子供が生卵を食べるとじんましんを引き起こしたり、か弱き乙女がチョコを食べ過ぎるとニキビや鼻血が出たりするという訳です。

また、山芋や長芋を触ると手が痒くなったり、食べると口の周りが被れたりするのはアセチルコリンが含まれているからに他なりません。

そして、問題の竹の子には、そんなアセチルコリンだけでなく、ヒスタミンも含まれているのです。それを考えると、実に恐ろしい食べ物であるという見解も出来なくはないでしょう。

仮性アレルギーは大変

私の場合は、青魚も甲殻類も山芋も、馬鹿ほど食べない限り、何の支障もありません。
それに対し、竹の子だけは炊き込みご飯の中の一欠片を食べても痒くなるのです。

そのため、市販のお弁当やお寿司、惣菜を購入する際には、十二分に気を付ける必要があります。
特に春は、ちらし寿司や炊き込みご飯の具として、そして、お弁当の付け合わせとして当たり前のように竹の子が使われます。

仮に、竹の子の横に卵焼きが入っていれば、それも警戒し、接触しているようであればパスしなければならないのです。
後は中華料理、酢豚や八宝菜など、これまた当たり前のように竹の子が入っていますから、それも丁寧に除去です。

  • このように、仮性アレルギーを持つと本当に大変です。

けれど、もっと厄介なのが、真のアレルギーである真性アレルギーです。そこで次回は、そんな真性アレルギーのメカニズムを見てみましょう。

written by M.YAMAMOTO