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明日は我が身かも知れない『アレルギー』!(その2)真性アレルギーとは?1/1

前回お話ししたように、『アレルギー』と言っても、実際には真性アレルギーと仮性アレルギーがあります。そして、多くの人が抱えている食物アレルギーをはじめ、プラスチックに触れただけで被れる「レジンアレルギー」や金属に触れただけで痒くなる「金属アレルギー」などなど、多種多様の仮性アレルギーがあります。

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本来のアレルギーとは、

身体の免疫システムによって引き起こされる免疫反応の一種

です。

免疫反応というのは、人間にとって非常に大事な防御システムですから、時と場合によっては出ないと困るものであることは間違いないでしょう。

例えば、目に異物が入ると涙が出て、鼻が異物を吸い込むと鼻水やくしゃみが出たりします。これは、不意に体の中に飛び込んで来た良からぬものを、涙や鼻水で流し出したり、くしゃみで弾き出したりしているのです。これも免疫システムの役割です。

そもそも『免疫』とは何なのか

その昔は日本でも良く「疫病(えきびょう)」という言葉が遣われていましたが、この世には多種多様の悪性伝染病があります。

以前は、天然痘や結核などが日本を代表する「疫病」だったと言えるでしょう。
また、舶来物の疫病としては、マラリアやコレラなどがありました。

今ではもっぱらインフルエンザやノロウイルス辺りが主流で、他に、子供たちの間では、「りんご病」や「手足口病」なども油断大敵の疫病だと言えます。
そう言えば、昨今は「デング熱」なども注目されていますね。

これらの疫病から逃れるべく対策を練るのが「免疫部隊」で、その兵士が「抗体(こうたい)」です。

その作戦としては、大きく分けて2つ! 

元々身体に持っている部隊を使う方法と、インフルエンザのように、予め特定のウイルスが入り込んで来た時に戦うための特殊部隊を体内に送り込んでおく方法とがあります。

一般的な異物と戦うための自然免疫と、特定の異物の攻撃を受けた事によって作られる獲得免疫の二つです。

獲得免疫=予防注射

自然部隊は一見軟弱に思われがちですが、実際、きちんと鍛えなければ軟弱です。

まあ目や鼻に入って来たゴミを追い出すことくらいは出来ますが、風邪やノロのような病原菌やウイルスが侵入した時にはたちまち攻撃され、病気になってしまいます。

従って、

免疫力が弱い人=流行りの病に掛かりやすい人

という図式になるので、免疫力を鍛えましょうなどと言われる訳です。

しかし、免疫力の弱い人でも、インフルエンザやノロウイルスの場合、一度感染し、治癒した後、再度感染することはめったにありません。

これは、身体の免疫部隊が敵と戦った事により、学習し、鍛えられ、二度と負けないような強固な部隊を結成したからに他なりません。これを『獲得免疫』と言います。

ちなみに、予防注射というのは、この獲得免疫を外部から送り込む方法です。

例えば、今年はA型のインフルエンザウイルスが攻撃して来るであろう、と見れば、それに対抗できるだけの能力を持つ抗体を注入します。

もちろん、必ずしも読みが当たるとは限りませんし、注入した抗体が各自の身体で前線を貼るにはある程度の時間が必要です。
準備段階で敵に攻撃されたり、予想に反したウイルス軍がやって来ると、たちまちやられてしまいます。

真性アレルギーとは?

早期にインフルエンザに感染すれば、その後は優秀なる抗体ができるので、安心と言えば安心です。

おまけに、仕事や学校も休めるし、「まんざらでもない」という考え方も出来なくはないでしょう。

ただ、このように、本当に病原菌から身体を守るために結成してくれる獲得免疫部隊ばかりならいいのですが、どうやら、無理に戦う必要のない異物に対しても特攻隊が用意されるケースがあるようなのです。

例えば花粉、これは別段、人体に侵入したからと言って、疾患をもたらす訳ではありませんが、獲得免疫部隊が結成されてしまう人がいます。

  • 結成されるとどうなるのか?と、言うと…

彼らは花粉選任の特攻隊ですから、檜や杉の花粉が飛んで来ると、すぐさま「戦わねば!」と攻撃開始します。結果、涙や鼻水、くしゃみに苦しめられるようになる訳です。

この症状こそが真のアレルギー、「真性アレルギー」と呼びます。

written by M.YAMAMOTO