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明日は我が身かも知れないぞ、『アレルギー』!(その3)アレルギーのメカニズムと改善法1/1

これまでに分かった通り、アレルギーには「真性」と「仮性」があり、やはり本格的で厄介なのは真性アレルギーの方だと言えるでしょう。とは言え、仮性アレルギーであっても、時に重篤な状態を引き起こす事は珍しくなく、決して油断は出来ません。そして、いずれにせよ、アレルゲンには極力気を付け、できる限り生活圏から拝辞する必要があります。それを考えると、アレルギーというのは、実に面倒な疾患だと言えるでしょう。

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さらに怖いのが、昨日まで全く無縁だったはずなのに、今日から患者というケースが決して珍しくないという事です。

そうかと思えば、逆に、昔はNGだったけど、今は全然大丈夫という事もしばしば! 
子供の頃の食物アレルギーやぜんそく、あるいは、大人になって発症する花粉症などは、その典型的例だと言えるでしょう。

ではでは一体全体何故、急に特定のアレルギー体質になったり、特定のアレルギー体質が直ったりするのでしょうか?

花粉症のメカニズム

前回も話したように、私たちの体は元々、ある程度の雑菌やウイルス、そして異物に対しても、体内でやっつけられるだけの機能を兼ね備えています。

それが免疫システムで、戦うのは自然免疫部隊の抗体たちです。
そのため、この自然免疫部隊が強固なら、それこそ花粉が入って来ようが、ウイルスが入って来ようが、へっちゃら!! 体内で密かに戦って、速やかに消滅させられるのです。

そこで、彼らの力を「免疫力」と称し、免疫力が高ければ高いほど病原菌や異物に対する抵抗力が高まるようになっていますが、免疫力が低ければ、そうはいきません。

特に猛烈な勢いや巨大部隊として侵入して来る敵に対しては、それなりの対処が必要になってくるので、特攻隊が組まれる訳です。

その特攻隊こそが「獲得免疫」で、彼らは特定の敵に対してのみ徹底的に攻撃します。

例えば、花粉と戦うのに最も最適なのは「IGA抗体」と呼ばれる兵士たちで、自然免疫部隊によって侵入して来る花粉を全て消滅させられないとなると、このIGA抗体を集めた特殊部隊が組まれます。

そうなると、彼らは花粉選任部隊として、入って来た花粉と派手に戦う訳です。

結果、涙・鼻水・鼻詰まり・くしゃみと、身体は大騒ぎ! そう、花粉症の発症です。

こうして花粉症になる

自然免疫部隊で処理出来る間は、IGA抗体が集められ、最前線で花粉と戦うことはありません。身体は実に平常です。

ところが、その許容量は人それぞれ、体質や健康状態によって異なります。
そのため、早々20代で発症する人もいれば、50代で発症する人もいて、80歳になっても全然大丈夫という人もいる訳です。

恐らく80歳になっても大丈夫という人は、未だ許容量を超えていない訳で、逆に、20歳で発症したケースでは、その時点で許容量を超えてしまったということになります。

さらに、同じ許容量でも、生活環境によって花粉の摂取量自体に差が出るため、発症するかしないかや発症の時期も違ってきます。
去年まで大丈夫だったのに、今年から花粉症になってしまったという人が毎年後を絶たないのはこういう理由からなのです。

ですが、基本的に花粉症は大人になってからなるものと言われるのは、多くの人の許容量が、20年以上花粉を吸い込まないと超えないところにあります。
しかしながら、自然免疫部隊が弱ければ、許容量に達しなくても身体は危機を察知し、IGA部隊を組むべしと判断することがあります。

そうなると、予定よりも遙かに早く花粉症持ちになる訳です。

特に昨今、運動不足や食生活の偏り、そして、過度のストレスにより、免疫力の弱い子供が増えていますから、それに伴い、花粉症の低年齢化も進んでいます。

免疫力の強化でアレルギー体質は改善出来る

一方、子供の頃に持っていたぜんそくやアトピー性皮膚炎、そして、食物アレルギーと言った症状が成長するに連れ緩和され、大人になると治るのは、発育とともに免疫力が高まるからに他なりません。

従って、抵抗力の弱い乳幼児が病気になりやすいのは当たり前なのです。

それこそ、親が敏感になり過ぎ、過剰反応を示し、慌てふためかない事が大事! 
例えアレルギーを持っていても、日々の食生活を中心に免疫力を高める努力をすれば、自然治癒する可能性大です。

特に私たち人体の免疫システムを司るのは腸であると言っても過言ではないほど、腸内環境が良ければ、免疫力は高まり、花粉症ですら軽減されます。

ですので、すでに何らかのアレルギーをお持ちの方は勿論、今は何事にも動じないとおっしゃる方も、予防として、ヨーグルトのような乳酸菌豊富な食品を極力摂取されるようにされる事が大切でしょう。

実際、日本の生活環境は、確実に花粉の飛散量を増やす傾向にあり、もはやいつ、誰が花粉症になっても不思議ではない時代に来ていると言われています。

即ち、明日は我が身という状況なのです。

そんな環境の中、花粉症にならないようにするためには、免疫力を高め、許容量を増やすしかありません。

さらに、免疫力そのものが高まれば、少々の異物が侵入して来ても、身体がビビって過剰に反応することを防げます。
そう、真性アレルギーも仮性アレルギーも関係なく、多くのアレルギー症状を緩和したり、治癒する事が出来るのです。

written by M.YAMAMOTO