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薬の飲み方を知る(第3回) 服用から排泄までの流れが大事1/1

薬と柑橘類の相性についてシリーズで掲載しています。 前回、前々回と、「高血圧の治療に用いる薬の一種と柑橘類の一種の相性が悪く、降圧剤を服用している最中に、グレープフルーツやゆずを摂取すると危ない」という話をしました。

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【前回、お薬シリーズ第二回目】

降圧剤(カルシウム拮抗剤)と柑橘類が一緒になると、一体全体どうして危険な事態が発生するのでしょうか?

カルシウム拮抗剤 vs 柑橘類の成分「フラノクマリン」

何も、全ての降圧剤と柑橘類が「不仲」という訳ではありません。

まず、降圧剤の中で、気を付けなければならないのは「カルシウム拮抗剤」だけです。
柑橘類については、「フラノクマリン」という成分を含むものだけが危険です。

そもそも「フラノクマリン」というのは、多くの植物が、自らを昆虫などに食べられないよう身を守るため、体内で生成している有機化合物です。
これには、「多少なりとも毒性がある」と見て、間違いないでしょう。

人体に多大なる悪影響を与えることはありませんが…

カルシウム拮抗剤とは相性が悪い!

  • 「フラノクマリン」は、カルシウム拮抗剤を見かけると、その分解を邪魔したがります。

薬は自分の役割を必死に果たそうと奮起するため、効果倍増の勢いを振りまきながら、長時間血中にとどまって戦います。

その間ずっと、カルシウムの吸収をブロックしている訳です。

薬が長く効くのはいい事なんじゃ?

一見すると、そう思われるかも知れませんが、もし、「いつまでも血管内の筋肉が、カルシウムを吸収出来ないまま」だとどうなるのか?

筋肉がどんどん柔らかくなり、ポンプの役割を果たせなくなってしまう

そう、私たち人間の血管は、壁面の筋力の伸縮運動によって、血液を押し出したり引き上げたりしている訳です。

もちろん、収縮したままになるのも困りますし、ゆるゆるのままでも困るのです。
そして、その困る状態がずっと続いていると、血液が全身に回らなくなってしまいます。

これが低血圧です。
実際には、「高血圧よりも恐ろしい」ということを知っておきましょう。

薬の宿命

薬というのは元来、
「必要な時に、必要な部位で、必要な時間」だけ働き、後は尿として体外へ排泄されなければなりません。

けれど、服用するタイミングや容量を誤ると、
その「分解される → 任務を果たす → 排泄される」という本来の流れが悪くなります。

流れが悪くなるとどうなるか?と言うと、滞在期間中に必要以上の効果を発揮したり、他の無関係な部位にまでちょっかいを出し、様々な支障を引き起こし出します。

これが副作用です。

次回もひきつづき、知っておくとためになる…かも知れない、お薬について掲載していきます。

written by M.YAMAMOTO