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漢方薬を知ろう!(第1回)中国に漢方薬はない!1/1

近頃人気の漢方薬! 確かに、中身や安全性が確信出来ないサプリメントとは異なり、安心という部分は大きいでしょう。しかも、薬ではないため、副作用がないとか、飲むだけで痩せられるものがあるなどと噂する人もいて、益々支持率を上げているようです。

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中国に漢方薬はない!


本場中国には漢方薬なるものが存在しない

と言うからビックリ! 

その証拠に、バク買いを特異とする中国人観光客が、日本のドラッグストアで購入する人気の品々の中には、和製漢方薬がしっかりと含まれているではありませんか!!

  • 中国で伝承医学に基づく薬は「中薬(ちゅうやく)」と呼ばれます。
  • 漢方薬として売られるものは、基本的に日本からの逆輸入です。

そのため、

高い自国で買うより、安価な日本で買う

というのが賢い方法!

また、調合される生薬(しょうやく)の品質が効果・効能と安全性を大きく左右するだけに、高い財力と技術力を持つ日本の漢方の方が優れている、というのが中国人たちの見解です。

結果、今では、現地の漢方医より日本の漢方薬剤師の方が信頼され、人気を集めています。


恐るべし中国医学の歴史


中国には、古代から「巫祝(ふしゅく)」と呼ばれる人々の病を癒やす呪術師が存在していたと言います。

ただし、彼らはあくまでも集落の神事を担うのが主たる任務、つまり、占いのような形で怪我や病気を治す術を唱えていたものと見られます。

やがて彼らは、宗教に没頭するものと、本格的な医学を志すものとに二分されました。
後者は医師や鍼灸師として発展していきます。


中国薬物学の始まり


紀元前から多くの名医の記録が残る中国では、紀元後になる頃にはすでに、「黄帝内経(こうていだいけい)」という現在まで残る最古の医学書が編成されています。

薬物学の研究と発展が本格化されたのは、漢(かん)の時代。勿論、その基本は本草学です。

これは野草や鉱物などが人体に与える影響を研究し、考慮して使用するというもので、形態学的な見解を唱える西洋医学とは完全に一線を博していたと言います。

  • そうして、365種の生薬をその効力とリスクから「上・中・下」の3区分に分類されました。

下薬は、危険性は高いが、ほぼ確実に病を治す事の出来る協力な薬!
中薬は、用法次第で毒にも薬にもなるもの!
上薬は、殆ど副作用がない代わりに、即効性も殆どなく、長期間服用する事で治癒を期待するもの! 

これらは後漢の時代の西暦25年から220年に成立したとされる中国最古の本草書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に記されています。

さらに、その後に編成された「傷寒論(しょうかんろん)」と「金匱要略(きんきようりゃく)」は、2000年の時を経た今も尚、中国医学や漢方医学の重要な参考書として支持されているのです。

ではでは、その中医学が、どのような経緯で日本に伝来し、漢方薬に発展して行ったのでしょうか? それは次回のお楽しみです。

written by M.YAMAMOTO