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エチゾラム(デパス)が抗精神剤に認定1/1

厚生労働省は9月28日に中医協総会を開催、10月14日に新たに向精神薬に指定される エチゾラム(デパス)とゾピクロン(アモバン)の医療報酬上の投薬期間の上限について30日とすることで了承したというニュースがありました。

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エチゾラム(デパス)とゾピクロン(アモバン)が2016年10月14日から向精神薬となります。

少し難しいですが、10月31日までは“投与制限除外”としての取扱、2016年11月1日に“投与制限除外”が解除されて、30日分を限度とするようになります。

これはエチゾラム及びゾピクロンの投薬機関の実態、そして関係者からの要望を踏まえて決定されたものです。

一方2016年9月9日の定例閣議におきましては、
「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令」が決定されたようです。

麻薬及び向精神薬取締法は、麻薬及び向精神薬の輸入・輸出そして製造、譲渡等を規制しています。

デパスは内科や耳鼻科などの向精神薬に詳しくない医師が、軽い気持ちで処方しているのが事実として起こっているようです。
これは向精神薬の規制を受けていなかったため、規制がないという安心感があったのでしょう。

そのため日本で圧倒的に利用されている、すなわち売れている抗不安薬となったのです。

では、この向精神薬の指定がどのような影響を及ぼすのかが気になるところ、
まず個人輸入が出来なくなります。併せて海外旅行への携帯が制限されてしまいます。

医療機関では保管方法が変更になります。

まず病院・診察所の施設内の保管が義務づけられ、
保管場所は医療従事者が実地に盗難の防止に必要な注意をしている場合以外は、鍵をかけた設備内で行うこととされています。

これは今まででも当たり前のことのように思えるのですが・・・

そして、譲受譲渡が制限されるということ。

つまり処方された薬を他人に受け渡す行為は、決して薦められるものではありませんが、
例えば友人に眠れないからといって、自身が使用していたデパスを分けてあげたということもあるかもしれません。

しかし、デパスやアモパンを許可なく譲り渡すと法律違反となってしまうのです。

それではなぜ今まで、この抗不安剤や睡眠薬として処方されているデパスやアモパンが向精神薬の指定を受けていなかったのか?

歴史を紐解いてみると、1990年向精神薬の定義がなされました。

これは“麻薬取締法”が、“麻薬及び向精神薬取締法”になった時に、この定義を作成するのにアメリカFDAが策定した“規制物質法”が参考にされています。

旧厚生省は参考程度に丸写ししただけなので、そのころにアメリカで販売されていなかったデパスやアモパンは向精神薬の指定を逃れた、ただそれだけの理由なのです。

デパスより弱い活性のリーゼは向精神薬の扱いにも関わらず、デパスやアモパンが向精神薬の乱用などを防ぐための法律から除外されていたのは、明らかな矛盾であったと言わざるを得ません。

薬の常習化が問題となっている中、今一度冷静な対処が必要になってくることが垣間見れます。

written by Rikako

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