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【国際的な大麻(マリファナ)に関する最新知見】1999年以降の大麻レビューを全て考慮した検証結果1/1

大麻(マリファナ)の効果について、今では良いもの、悪いもの、よく分からないもの、いろいろ出回っていますが、ここでは1999年以降の大麻に関する報告を統合してレビューした結果を掲載していきます。

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米国においては現在、28州とコロンビア特別区で治療薬として大麻が合法化になっています。(このうち8州とコロンビア特別区では、レクリエーション(娯楽)用の大麻を合法化している)

ただ、大麻によってもたらされる治療上の利益 または、健康への悪影響リスクは厳密に評価されていませんでした。

大麻に関する大規模なレビューの欠如は、人々に大麻は害なのか?有益なのか?という不安をもたらしている。

我々はこれまでにないくらい広範囲で、これをレビューすることによって 最新の大麻知見を提供する。

マリ・マコーミック氏(健康影響委員会 委員長)

本レビューを担当したマリファナの健康影響委員会 委員長であるマリ・マコーミック氏率いる科学研究委員会は、
1999年以来のマリファナ(大麻)や、その他の関連するカンナビノイドの摂取による健康影響に関する10,000以上の科学的抄録を見直しています。

今回はその内容を少し掲載していきます。

大麻(マリファナ)の治療効果についての統合レビュー

治療効果

・成人の慢性的な疼痛、多発性硬化症の筋肉痙攣及び、成人の化学療法からくる吐き気の抑制に 大麻および、カンナビノイドは効果的である。

多発性硬化症に関連する筋肉痙攣をもっている成人において、症状を改善するという実質的証拠があった。

さらに化学療法からくる吐き気をともなう成人においても予防、および、治療に有効である決定的な証拠があった。
(※ どちらもカンナビノイド系薬剤の使用(口からの摂取)

交通事故への影響

・運転前の大麻使用は事故リスクが高くなること、さらに、子どもの意図しない大麻の過剰摂取リスクがあります。

2000年から2013年にかけての 6歳未満の子供の意図しない大麻の摂取率は、
2000年以前に医療大麻を合法化した州で 2.82倍高かった研究もあり、これについて委員会は、さらなる研究の必要性を強調している。

現在までの報告によれば、大麻を服用した後に運転すると事故を起こすリスクが高まるという結論になっている。

癌のリスク

・喫煙の大麻は タバコの喫煙でリスクの上昇が懸念されているガン(肺ガンや頭頸部ガン)リスクを上昇させない、という証拠を委員会は得ています。

妊娠中の母親や父親の大麻吸引が子どものガンリスクを高める、という疑惑については証拠不十分との結論に至っています。

心臓発作、脳卒中、および糖尿病リスク

・証拠不十分との結論です。

委員会は大麻が心臓発作や脳卒中および、糖尿病と関連しているかどうか調査するため、さらなる研究結果を求めています。

呼吸器疾患リスク

定期的に大麻を吸引すると気管支炎の発症や咳、痰などの呼吸器症状がありますが、
慢性閉塞性 肺疾患や喘息への関与については、証拠不十分と結論づけられています。

免疫

・大麻の煙やカンナビノイドが免疫力に与える影響についても、データ不足となっています。

カンナビスやカンナビノイドの使用と、HIV患者の免疫状態への影響も証拠不十分となっていますが、
大麻の煙を定期的に吸引していると 抗炎症活性を得られる可能性がある、という限られた報告だけが得られています。

メンタルヘルス

・大麻の長期使用は統合失調症や社会不安、うつなど、その他の精神病を悪化させると結論づけられています。

例えば双極性障害をもっている人において、大麻のヘビーユーザーは自殺思考になる傾向があることが報告されています。

大麻が元になる他の物質の乱用

・大麻を吸引する人は 後のタバコやアルコールなど使用率を増加させる、という報告があります。

委員会のレビューではアルコール、タバコなど、違法薬物を含む物質依存症(乱用障害)との関連は、中程度であると結論づけています。

学習、記憶、注意能力

・国内でも研究成果が報告されていますが、
青年期および、若年成人期における大麻の吸引は脳の認知領域(記憶力や注意力)低下と関連している、と結論づけられました。

青年期や若年成人期はとくに、脳の認知発達の根底にある神経層がもっとも活発になる期間です。
委員会はさらに、大麻使用と失業率の上昇。低所得との関連性も発見しています。

研究協力

アラスカ精神衛生信託機関、アリゾナ州保健医療サービス局、カリフォルニア州公衆衛生局、疾病管理センター(CDC)、CDC財団、米国食品医薬品局、マットスーヘルス財団、国立衛生研究所、国立衛生研究所、薬物乱用に関する国立研究所、オレゴン保健局、ロバートW.ウッドラフ財団、コロラド保健財団、


THE HEALTH EFFECTS OF CANNABIS AND CANNABINOIDS


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