ニュース

寂しくて死んでしまうのは、ウサギじゃなくて人間だった。「孤独」と「生活習慣病」の関係。1/1

孤独を感じている人は、脳卒中や心臓発作の危険が高いことがある調査で明らかになりました。 喫煙や過食と同様に、孤独が生活習慣病の原因の一つになるのです。欧米での研究の調査結果と、孤独が身体に与える影響を調べてみました。

de10529799362be4004923e0d6b8d41c.jpg

イギリスのヨーク大学の研究

 18万 1000人を 21年間に渡り調査した結果、孤独な人はイギリスの二大死因に侵される危険率が 30%も増加することがわかりました。

”社会的孤独に対策をすれば、高所得国の死亡原因の二つを抑えられるだろう。

ヨーク大学・Nicole Valtorta教授

孤独が原因となり得る病気

  • 脳卒中
  • 心臓病
  • 免疫不全
  • 高血圧

孤独が、身体に影響するメカニズム 

孤独を感じることが、病気への引き金になってしまう。

孤独を感じる

逃避反応

白血球の働きが悪くなる 病気に対する抗体が少なくなる 


孤独を感じることで、ストレスのかかる事態に対処するための自律神経の働き<逃避反応>が起き、「ノルエピネフリン」という副腎髄質ホルモンに影響を与えます。


ノルエピネフリンは、血糖上昇、血圧上昇作用があり、白血球の働きに影響を与えるものです。

白血球は免疫機能に大きく関わるため、「孤独を感じた状態が続くと、病気を引き起こしやすくなる」というメカニズムが出来上がるわけです。

どのくらいの人が、孤独を抱えているのか

孤独=高齢者」というイメージがありますが、55歳以上の人に比べ、18~34歳の人の方が孤独を感じやすい傾向にあるそうです。

事実、日本人の子どものうち 29.8%が孤独を感じているという結果が出ています。(ユニセフ,2007年の調査

回答のあった24か国の平均は 7.4%。日本は「最も孤独を感じやすい国」という、悲しい結果が出てしまいました。
 
上記のメカニズムにあった通り、ストレスが白血球の働きを悪くすることから、ストレス社会日本で暮らす上で、自分の精神状態には十分注意する必要がありそうです。
尚、この観察研究により、「孤独が心疾患に影響する」という生理学的根拠が示されたものの現在、更なる研究が進められている途中のようです。

次なるレポートにも、関心が集まりそうですね。

補足:ウサギは寂しいとどうなるのか

寂しくて死んでしまうのは…嘘だった!
 

ウサギの精神的な問題が、死因になる」という研究結果は、発表されていません。

ただし、ウサギは環境適応能力が低く、12時間以上胃腸に物を入れないと、動きが停滞し、死に至ることも多々あるとのこと。

世話をせず餌をあげず数日放置する胃腸の動きが停滞死亡という流れを、世話をせず数日放置するウサギが寂しく思う死亡の順であると勘違いし、生まれた迷信のようです。


参考文献: