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日常的にイきすぎてしまう病、『持続性・性喚起症候群』自殺者も1/1

アメリカ・フロリダ州で16年間、持続性性喚起症候群(PSAS)と闘ってきたグレッテェン・モラネンさんが、自宅で自殺しているのが発見されました。 友人へ自殺をほのめかす電話をかけた後に自殺を図ったとのこと。電話を受けた友人が駆けつけたときには、もう手遅れでした。

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持続性性喚起症候群(PSAS,イクイク病)
なんの脈絡もなく、性的興奮を引き起こす症候群。オナニーによって一時的に症状が緩和されることもあるが、数時間もすれば症状は絶え間なくぶり返す。一日にイってしまう回数は人によるが、50回、多い人では100回を超える。

自転車や、スマホなどの微弱な振動でも性的快感を覚えることもある。
症状自体は命に別状はないものの、日常生活が送れなくなることが問題となる。


イクイク病、そのものは2001年に発見されました。

この症状は極めて珍しいだけでなく、他人に言えない恥ずかしいことであると感じる患者が多いため、報告されないことも多いです。そのため、症例数が限られているのが現状です。

向精神薬で自慰の回数を抑えられるとの報告はありますが、根本的な治療方法は不明のままです。

アメリカ・フロリダ州で16年間イクイク病と闘ってきた、グレッテェン・モラネンさん

自宅で自殺しているのが発見された グレッテェン・モラネンさんが、イクイク病を患ったのは23歳の頃でした。

彼女は生前、タンパ・べイ・タイムズ紙の取材に対してこう答えています。

それまで私は自分の人生を楽しんでいました。でも、この症状が私の人生を破壊してしまった。
これで、生きているなんて言えません。いつも自殺することを考えています

彼女は、一日50回もイってしまっていたと言います。

薬もなければ、治療法もなく、症状が症状なだけに相談もできない。
唯一できるのは、緩和方法であるマスターベーションをひたすらにおこなうことだけ…

彼女は99年に務めていた職場を退職後、バイブと共に自室に籠る暮らしを余儀なくされてしまいました。

もう、自分は死に向かっていると感じた。最悪の日でした

周りに相談もできず、10年間ものあいだ、彼女は症状を隠し続けていました。
その間、3度の自殺未遂もおこないました。
働くこともままならず、認知されていない症状であることから、国からの援助は受けることができませんでした。

当時の彼女の生活費は、唯一の理解者である彼氏が全額出してくれていたのだと言います。

そんな彼とのセックスも、行為後は常に罪悪感がつきまといました。
ただ、自らの性的欲求を満たす為に利用している感を拭うことができなかったのです。

彼女の精神的ダメージは、日に日に大きくなるばかりでした。

そんな彼女が、タンパ・ベイ・タイムズ紙の取材を受けたのは…

MRI検査を受ける資金を提供してくれる人を募り、その検査結果で、裁判官に症状を納得してもらう為です。

彼女はその後、障害者認定を受ける心積もりでした。
実際、彼女のインタビュー記事が発行されると、多くの人が彼女への支援を申し出ました。

が、時はすでに遅すぎました。

映像(PSAS)
Persistent Sexual Arousal Syndrome

同じイクイク病を患っていた、ブラジルの女性患者の例では、処方された向精神薬で一日 47 回だったオナニーが、一日 18 回に減少したという報告があります。

しかし、職場でまともに働くことができない状態であることには変わりありません。

彼女は、病気を公開し、訴訟を起こしました。

裁判所は当時、「オーガズムを追求する理由が病気にある、という点が認められる」とし、「職場でアダルトコンテンツを見て、1日最高18回オナニーをしてもよい」という判決を下しています。

国内において、公式に報道されたケースはほとんどありません。

患者がまったくいないのではなく、おそらく、恥ずかしくて誰にも話すことができず、公にしていないのが問題だと考えられています。

フーゾク系の掲示板にはいくつか書き込みが見られますが、真相は定かでない為、発症数の集計ができていません。
専門家は少なく見積もっても、数千人の人が発症していると推定しています。

イクイク病が広く認められ、今後、ニュースで上がることはあるのでしょうか。

written by 執事