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人の邪悪さに対する研究をおこなってきたポールハスが至った結論1/1

人の邪悪さに対するポールハスの研究、最終章です。彼がおこなった人の闇を見る検証と、至った結論について掲載していきます。

前回まで記事で、人の邪悪さの研究をあらゆる観点からおこなってきた研究者、ポールハスのお話を掲載してきました。

【第一回目】

今回は第3回目、邪悪さの研究をおこなってきたポールハスの至った結論を見ていきましょう。

新事実:常時加虐性

ポールハスは最近、極端な質問票により、人の魂を落とそうとする暗い影の存在を証明する研究を始めました。

他人を苦しめるのは、自分の楽しみでしかないことを、簡単に認める人たちが一定数います。

この人たちはもはやナルシスト、マキャベリズム、サイコパスの特徴を単純に反映しているだけでなく、独自のサブタイプを形成しているとのことで、ポールハスは言います。

彼らには「常時加虐性(“everyday sadism”)」とでもいうべきものがある。

ポールハスは「殺虫マシーン(“bug crushing machine”)」という方法を使って、彼らの傾向が、実生活にどんな影響を与えるかを証明しました。


検証内容

  • コーヒー豆粉砕マシンの中に虫を入れ、逃げ道を用意しておく。
  • マシンからは、何かをすりつぶすような音をずっと出しておく。

結果、ある人はものすごくショックを受けて手を出そうとしませんが、ある人は喜び勇んで手を貸そうとしてきます。

手をかす人たちは、「虫に苦痛を与えたい」と思っています。
そのために何かできることはないか?と、積極的に聞いてきます。

インターネットでの中傷、炎上などに関しても、常時加虐性は発揮されます。

彼らは誰かを中傷できないか考えつつ、毎日ネットを徘徊しています。

人を中傷するようなコメントをする人は、常時加虐性が高いという匿名での調査結果があります。
中傷して楽しむことが何よりの動機です。

逆に、常時加虐性の高い人は喜ばしい出来事に対してはかなり控えめな反応を示していましたので、一連の調査結果は、感情麻痺状態にある人に対する処方になりうる可能性があります。

縦割り組織から、熱い視線

現在のところポールハスの研究は、警察や軍などの「縦割り組織」から、注目を集めています。

なぜか?
それは、警察や軍などの縦割り社会では必ず、権力を濫用する人物がいるからです。

常時加虐性などが高い人が「人を操ることが日常的義務になるような職業をわざと選んでいる可能性があります」そう話すのは、ポールハス。

もしそうであれば、そういった傾向を持つ人は採用時点でふるいにかける必要があるからです。

ただ、社会には、時に無慈悲さが必要な場合もあります。

例えば、あなたが大統領だったとしたら、マイノリティを切り捨てて、道徳的正当性を主張しなければならない場合もありえます。

邪悪さには、決して悪い面だけでなく、「何か」を遂行する際に、動機と自信を与えてくれることもあるのです。


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