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「依存」から自由になる方法を、精神科医ゆうきゆう先生から学ぶ1/1

2016年7月- マンガで分かる心療内科でおなじみのゆうきゆう先生が「マンガで分かる心療内科~依存症編~」を刊行しました。 依存症という言葉や意味は皆さんもご承知のことだとは思いますが、せっかくの機会なので、本書を使用しながら今一度、依存症の問題を見つめ直していこうと思います。

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マンガで分かる心療内科~依存症編~酒・タバコ・薬物・インデックス

  • 第1話 少しなら大丈夫!
  • 第2話 欲求をコントロールできている…!
  • 第3話 ストレス解消のための依存?

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第1話「少しなら大丈夫!」という間違い

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  • 「依存」は気づかない間に大きくなっている病気です。

世の中にはいろいろな依存症テストがありますが、その診断結果を見て、「自分はまだ大丈夫だ。依存と呼ぶレベルではない」と思っている方、そこからが依存のスタートです。

よく、スマートフォンを弄ることのあるAさんという方がいました。

Aさんが依存に関する診断テストを受けたところ、ボーダーライン10点の依存診断テストで、6点の結果でした。

Aさんは結果に何処かホッとした気分になり、「ああ、自分は依存症ではなかった。良かった」と少し安堵します。

診断から数カ月後ー

いつものようにスマートフォンを弄っていたところ、Aさんは周りから「スマホ依存?」と言われてしまいました。

Aさんは先日の診断で、結果が依存症のボーダーライン以下だったことを説明し、「自分は依存症ではない」と切り返します。

これが既に、依存が進んでいる証拠です。

先のどこで、「依存が進んでいるかどうか」を判断できたのかお分かりになりますか。
一番最後の「自分は依存症ではない」と切り返したところです。依存は否認の病です。

「自分はアルコール依存症ではない」
「タバコはいつでもやめられる」は、依存が進んでいる人の常套句。

依存していない・いつでもやめられると言いながら、定期的にそれをやっているのであれば、それは依存です。

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依存の心理・診断テストは目安にすぎない

先の話に出てきたAさんのように、「依存診断のテストでボーダーライン以下だったから、自分は大丈夫」は、依存の世界では通用しません。

  • 逆に、その考えが起爆剤となるケースがあります。

Aさんの例では「依存症を疑われたときの武器を入手してしまっていた」とも言えるでしょう。

「自分は依存症ではない」
そう安心してしまったAさんはこれからも、人から疑われる度に、診断結果という武器でそれを跳ね除けていきます。心のブレーキがかけられなくなった依存は、最高速度で進んでいくわけです。

結果に安心し、武器を持ち、思考停止に陥ってしまっている状態は、依存が進む最高の条件です。

誰しも、指摘されれば「自分は依存症かもしれない」という意識を持ち、心のブレーキを少しでもかけてあげてください。

第2話「欲求をコントロールできている…!」という錯覚

「依存症になった人」は、「欲求をコントロールできない人」ではありません。

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  • 何かに対する依存はコントロールできる、は依存症になる人がもつ心理です。

依存は回数の問題ではありません。
1日1回でもそれをしていれば、その先には依存症があります。

自分は欲求をコントロールできている。依存していない

そう思う方は、依存の対象を1週間、もしくは1ヶ月止めてみてください。
それができる方はそもそも、依存をコントロールするなんて概念をもっていません。


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第3話 ストレス解消のための依存?
新たなストレスを生んでいるのは…

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ストレス解消のためにタバコを吸う、お酒を飲む、愚痴を言う。そう言っている方…よくイライラしていませんか?

お酒やタバコをやると、快楽物質である「ドーパミン」が放出されるので、それによってストレスが解消できていると錯覚を起こしてしまいがちです。

ドーパミンはいわいる、「刺激」のようなもの。続けているうちに感覚が麻痺し、段々と最初満足していた量では満足できなくなっていきます。

タバコの本数が増えたり、アルコール度数の強いお酒や量を求めるようになったり、ということですね。

そして、分泌された快楽ホルモンが切れたときには「欲求」という新たなストレスが生まれます。

ストレス解消のためにやっている手法が、自分のストレス耐性を弱くし、新たなストレスを作っているということです。この状態は言うなれば、「ストレス」という名の城に囚われたお姫様のようなものです。

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  • お酒やタバコで解消できるのは、お酒やタバコが切れた時に発生しているストレスだけ。

愚痴も、言っているときは快楽ホルモンの影響で、ストレス解消している気になっていますが、人の記憶は思い起こされるほど、強固なものになります。

「愚痴はストレス解消になる」という方、いつまでも過去の出来事に縛られていませんか?

written by 執事

次回の記事では、「ゆうきゆう先生の依存症・診断コーナー」をお届けします。

《出典》