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ゆうきゆう先生に学ぶ、「依存症から脱却する方法」と「依存症の方にやるべきこと」1/1

前回の記事では、「依存症」について、ゆうきゆう先生が今年7月に刊行した『マンガで分かる心療内科 〜依存症編〜 酒・タバコ・薬物』を用いて掲載しました。今回も本書をもとに依存症の克服方法を探っていきます。

【前回の記事】

今回もひきつづき、「依存症Q&A」、そして「依存症の方にやるべきこと」を掲載していきます。

 ゆうきゆう先生の診断コーナー、依存症Q&A!

Q.依存症をやめたら、禁断症状が出るんでしょう?

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禁断症状(離脱症状)は、身体症状と精神症状の二つがあります。
強いのは、身体症状の方です。

例えば、重度のアルコール依存症の方がやめたとき、身体症状が起き、手の震えや血圧の上昇などで数ヶ月間入院することがあります。

ただ、数ヶ月かかるのは、「安静管理」や「禁酒」の観点からです。
身体症状そのものは1週間もせずに治ります。
タバコの身体症状はもっと軽く、せいぜい3日ほどです。

とは言っても、これは重症の方の場合ですので、一般的な依存度の人が酒やタバコをやめた程度では身体症状は基本出ません。
出たとしても、それは精神症状の方で、気のせいであるケースが多いでしょう。

Q.依存症から抜け出す方法は?

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真実を知りましょう。

依存でストレスが減る」というのは錯覚であることに気づき、ストレスの元凶こそが依存だという真実から目を背けないことです。

その為にまず、誤っている認識を見つめ直しましょう。

  • 依存対象は必要である
  • 唯一の幸せである
  • 気分を良くしてくれる

これらは間違いであり、悪いものであるということを理解することが大切です。

その後、依存から抜け出す方法をとっていくわけですが、最も良くないのは意志の強さで止めようとする「精神論」です。
そのような決心は非常に脆く、時間とともに薄れていきます。それよりも、視野に入れないようにする「物理的隔離」の方が有効です。


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Q.周りの人が気をつけることは?

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依存を悪化させる行動に注意してください。
家族を含む、周囲の人たちがとっている行動が、その人の依存度を強くしてしまっているケースがあります。

一つは、「世話を焼くこと」

例えば、その人の借金を容易に肩代わりしてしまうと、自分は借金を作っても大丈夫なんだ、と学習し、借金を繰り返すようになります。

すると、借金依存症の出来上がりです。

あまりに重大な場合を除き、基本的に「依存行動の結果」を、周囲が解決しようとしてはいけません。

二つ目は、「依存行為をしているときに、説教すること」

依存行為中は、何を言っても聞かないものです。

むしろ、誰かに説教されたことに対するストレスを解消しようと、より依存してしまう危険性すらあります。
そうした際は怒らず、機嫌を取らず、距離を取りましょう。

たとえ、アルコールに依存している人が会話を振ってきたとしても、「お酒飲んでる時に話しても忘れるでしょ」などと言い、できるだけ相手にしないように。

最後に、「周囲の人が責任を感じること」

依存者は自分の依存を人のせいにする傾向があります。
責任転嫁し、さらに依存にハマっていくわけです。

その人に対して、「お酒を飲んで欲しい」「タバコを吸って欲しい」と頼んだことがありましたか?

なければ、それは本人が勝手にやったこと。責任を感じる必要はありません。

気にせず、やるべきことをやりましょう。

やるべきことその①「ご褒美」

  • 依存行為をしていないときに、喜ぶことをしてあげてください。

物ではなく、相手を嬉しい気持ちにさせることであればOKです。

これを繰り返せば、依存行為を咎めなくとも止めてくれる可能性はあります。
「望ましい行動を取った時にはよく笑う」「そうでない時には笑わない」これはすべての行動で使えます。

やるべきことその②「注意はシンプルに」

一度注意し出すと、長々と話を続けてしまいがちです。

その気持ちはわかりますが、とにかくシンプルに、できるだけ一言で伝えるようにしましょう。その方が伝わりやすくなります。

やるべきことその③「曖昧ではなく、具体的な言い方をする」

「もっと親らしく」
「やめなさい」

このような、曖昧な言葉では相手に伝わりません。

それよりも、
「子供の前でタバコは吸わないで欲しい」
「一度、クリニックに行ってみよう」

こうした言葉を選んだ方が伝わりやすいです。

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優しい方ほど、自分も悪かったのかも知れない…と抱え込みがちです。

家族が責任を感じていては、本人のためにもなりません。その人の問題はあなたのせいではないんですよ。

written by 執事

《出典》