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インドで起こった「レイプ事件」が映画化。その制作意図とは1/1

インドで起こったレイプ事件が、なんと映画化しているのはご存知でしょうか。その身を切るような制作意図とは一体なんなのか…皆さんは想像がつきますか?

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インドのレイプ問題は、観光客だけに留まりません。
同国において問題化をみせているのは、ゲイの男性やレズビアンの女性を近親者が、「矯正」と称して強姦をおこなう『コレクティブ・レイプ』というもの。 目的は、レイプする者の性的格好を変えることです。

このような近親相姦にも似た例は、被害者の家族や親戚まで関わるため、なかなか表面化しないのが問題です。

被害者が家族と縁をきり、支援団体などに助けを求めたケースから、徐々に実態が明るみになっていきました。

「矯正レイプの実態」を世に広く知らしめたのは、2008年に起こった女子サッカーのスター選手であったユーディ・シメラネ(享年31)の殺害事件だといわれています。

彼女はレズビアンであることを公表し、同性愛者の権利擁護にも取り組んでいました。

  • 事件があったのは、2008年4月のヨハネスブルク近郊-

彼女は、集団レイプされた状態で見つかりました。

顔や胸などを25回も刃物で刺されるという残酷な犯行は、南アフリカの人々を震撼させました。

ヨハネスブルクにある国際NGOによれば、実行犯は「女であることを思い出させてやる」などと訳のわからないことを罵って、犯行に及ぶことが多いといいます。

ある男性が、コレクティブ・レイプの啓発に映画を用いた

こうした、なかなか明るみにされないコレクティブ・レイプの問題を、世界に届けようと、Hyderabadi映画監督Deepthi Tadankiさんは2015年5月24日、一本の映画を制作し、公開しました。

公開された映画「Satyavati」は、インド・バンガロールという町で実際におこったコレクティブ・レイプをモチーフに制作されています。

映画を制作したTadankiさんは、制作意図としてこうコメントされています。

インドではこのような事件はほとんど報告されません。

この事実を世に知らせるために、自分にも何かすべきことがあると思い(映画を作ることを)決心しました

Tadankiさんが制作、コレクティブ・レイプを描いた映画『Satyavati 』(3:58)

レイプは、女性にのみ起こることではない

スウェーデンでは現在、男性を対象とした性的暴行事件が増加しているといいます。2014年度の被害報告件数は370件。

そのため、スウェーデンはレイプ被害者となった男性を支援するための医療センターを、ストックホルム南総合病院にオープンしました。

同病院ではすでに、性的に暴行された女性や少女の為に、24時間体制でこれに対応するクリニックがあります。

関係者は、「この医療センターは国内で最初のもの。世界初だとも言えるだろう。開設できたことを嬉しく思っている」と話します。

コレクティブ・レイプが、ゲイの男性に対してもおこなわれることから、この問題が大きくなればなるほど、こうしたクリニックの重要度は増していくと言えるでしょう。

written by 執事


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