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数100人に1人の割合で発症している、場面緘黙(ばめんかんもく)1/1

場面緘黙、「自分が話す様子を人から聞かれたり、見られたりすることに恐れを感じる」恐怖症の一種です。人から自分がどう見られているか?を考えすぎて、物事を理解したり、言葉を話したりする能力はほぼ正常であるにもかかわらず、社会的な状況下で話したり、声を発することができない症状のことをいいます。

「場面緘黙」の発症率と傾向

アメリカにおいては、発症率0.7%が有力な説のようです。

報告されている小児例からの分析からでは、男児よりも女児に多く見られている割合の方が高い傾向がみられています。

場面緘黙児は、行動力が抑制されてしまっているので、非常に大人しく映ります。故に見落とされがちなのがポイントです。

診断の基準

場面緘黙の2つの診断基準として、DSM(精神疾患の分類と診断の手引)では、こう記載されています。

  • ① 家などでは話すことができるにもかかわらず、社会的な場面(学校・職場など、話すことが求められる状況)では、一貫して話すことができない。
  • ② そうした状態が、少なくとも一ヶ月以上続いている。

上記に当てはまるようであれば、場面緘黙が疑われます。
続いて、場面緘黙の人が受けやすいよくある誤解例を見ていきましょう。

よくある「誤解」例

「心配のしすぎでは?」「大人しいだけ」「ほっておいても、そのうちしゃべるようになる」(早い時期からの支援が大切です)

緘黙は内気なはず、あんな気が強い子は場面緘黙ではない。(場面緘黙の子どもの性格は様々です)

躾がなってないだけ。(返事しないのは人を無視していると誤解されることがあります)

自分から友達の輪の中に入るよう努力すべき。(本人の努力だけは改善は難しく、適切な支援が必要です)

地域によってはフォーラムなども催されており、場面緘黙は本当に少しずつではありますが、社会の理解が進んでいるようです。
少しずつ産声を上げ始めたこうした啓発活動が、やがて全国的に開催されるようになれば、と思います。

written by 坊ちゃん