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自閉症と不安障害の深いかかわり。その関係性とは?1/1

自閉症患者が不安障害を併発する確率は、通常の5倍と言われています。研究者がその原因を解明しました。 不安障害は自閉症患者が自分の感情を区別し、理解するのが難しいことに由来しているとのこと。

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ダウン症について

ダウン症とは、21番染色体が1本余分に存在し、計3本(トリソミー症)持つことによって発症する、先天性の疾患群です。

特徴としては、社会性の障害や言語障害、コミュニケーション障害のほかに、反復行動等の特徴があります。程度によって知覚能力は異なり、知能障害も起こります。

不安障害について

以前の研究では、不安障害の主な原因は以下の3つと言われていました。

①    不確実性、疑念にうまく対処できないこと
②    精神的な経験をうまく受け入れられないこと
③    アレキシサイミヤ(失感情症)- 自らの感情を自覚・認知したり表現することが不得意で、空想力・想像力に欠けること

今回の研究

今回発表があった研究の初期段階では、上記の原因の①②を中心にリサーチを進めていましたが、アレキシサイミヤの重要性に気づいたそう。
 
アレキシサイミヤの症状をもつ人は、自分の感情や他人の感情を理解するのが難しいのが特徴です。

この特徴が今回の研究の要点です。

自閉症患者は他の人達と同様思いやりがあるにも関わらず、アレキシサイミアが原因で感情移入ができなくなってしまうことが分かったのです。
 研究では、性格の特徴が自閉症患者の不安障害にどう影響するかを調べるため、151人の成人を対象にアンケートを実施しました。

うち76人が自閉症と診断され、75人がそれ以外の人々です。

行ったアンケートで症状がわかるもの

①    不安障害
②    感情の受け入れ
③    アレクシサイミア
④    不確実なことに対する不耐性.

結果、予想通り、自閉症患者はそうでない人よりかなり重いレベルの不安障害になることが分かりました。

どの要因が自閉症と不安障害を結びつけるのか調べたところ、上記のうち、
②感情の受け入れ と 
④不確実なことに対する不耐性 に関連があるとわかりました。

事実、この2つは自閉症であり不安障害の患者の64%に当てはまっているそう。

自閉症患者は、自身の感情的な経験に過敏に反応しやすい一方、自分の感情を差別化し、理解するのが困難だ、ということが分かりました。
研究チームの一人、City University LondonのSebastian Gaigg氏は、マインドフルネス認知療法が症状の改善に効果的だろう、と話しています。

マインドフルネス認知療法とは

マインドフルネス(気づき)を基礎に置いた心理療法で、第3世代の認知療法の1つ。心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたことを一歩離れて観察するという、マインドフルネスの技法を取り入れ、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、うつ病の再発を防ぐことを目指します。
 
まずは感情をコントロールしたり、何かに対処したりしようとするよりも、自分の状況を客観的に理解できる力を鍛えることが効果的なようです。

参照: