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自分の親指をカットし、キャンパスの上に散らした男…、統合失調症の症状とは1/1

統合失調症、と聞くとどのような症状を思い浮かべますか?空中をボーっと眺めている姿、幻聴に悩まされる姿など、思い浮かぶ症状は人によって様々だと思います。実際に出る症状も人によって違いますし、間違っているわけでもありません。ただ、統合失調症患者に共通して見られるのは精神の分裂症状です。まずは国外での報告例を見ていきましょう。

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ブライアンの自画像

統合失調症の薬物実験をしていた一人の男、ブライアンは、人生の最後の年を自画像を描いて過ごしました。

生前、その心の中の苦しみを絵で表現していたのです。


ブライアンの作品集

Self Portrait Series 20th April 1991


最初こそ一般的な自画像でしたが、だんだんと良く分からないものに変化しています。
表現の限界を感じたのか、彼はついに精神的苦痛を表現するため、自分の親指をカットし、キャンバスの上に血液を飛ばしだしました。

最後に赤、黄色、茶色、紫を組み合わせた作品を完成させた後、彼は自殺しています。

罪を犯したヴェンス・リー

ヴェンス・リーは罪のない人、ティム・マクリーンを刺しました。
これは世界的なニュースとして取り上げられています。

彼は「自分自身を守るために、迅速に行動しなければなかなかった」と供述しています。マクリーンを刺す前、彼の心の中では神の声が聞こえたそうです。

自分の罪を認めたと思えば、次の日には無罪を主張する。

彼の弁護士は、「リーは無実の人を殺したことを理解していない」とし、精神障害であるため刑事責任を負いませんと主張しました。しかし、リーは法廷でこう証言しています。

すみません。私は有罪です。殺してください。

Man pleads not guilty in bus beheading | Toronto Star

もちろん、すべての統合失調症をもっている人に、上記のような症状が出ているわけではありません。

これらは、ごく少数の中でも残虐的なものです。
一般的に、ほとんどの方が治療で改善に向かっていきます。

ただ、統合失調症の患者に共通して見られるのが、「精神分裂」という症状です。

これにより、自分の思考や感情がまとまりにくくなった結果、脳が疲弊していき、一部の患者で特徴的な幻覚や幻聴、妄想といった症状が出てきます。

WHOによれば、統合失調症の患者で、もっともよく見られるのが幻聴関係念慮(※1)とのことです。これは統合失調症の患者の約7割に見られています。

関係念慮(※1)

自分とは関係ないはずの出来事が、自分と関係がある事のように思える心理状態のこと

次に代表的な症状が、「過度な妄想」です。

妄想、と一言に言っても数十種類あります。

  • 通行人がすれ違いざまに自分に悪口を言っているなどの「被害妄想
  • 周囲の出来事がすべて自分に関係していると考える「関係妄想
  • 誰かに尾行されていると思い込む「追跡妄想
  • 自分は神だと思い込む「宗教妄想
  • 恋人が不貞をおこなっていると決めつける「嫉妬妄想
  • 相手に愛されていると思い込む「恋愛妄想
  • 自分はどこかの偉い人の隠し子であると思い込む「血統妄想
  • 自分は電磁波で攻撃されているなどと思い込む「物理的 被影響妄想

など

統合失調症の患者においては、これらの妄想が 1種類〜複数見られます。

ところで、今はVR技術が流行していますね。

リンク先のサイトで、統合失調症の方が見ている世界を体感することができます。

これはVR環境を想定して制作された映像なのですが、動画で見ることもできますので、気になる方は一度ご覧になってみてください。

バーチャルハルシネーション | 統合失調症ナビ