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幸せを感じて健康になろう!(第5回)ドーパミンとオキシトシンのバランスを整えて、幸せになる方法1/1

前回、人が成功によって味わう幸せはドーパミンという「神経伝達物質」によるもの、人との交流によって感じる幸せはオキシトシンという「ホルモン」によるものだという事が分かりました。そして、この2つをバランス良く作用させれば、元気な日々が送れるわけです。ならば、それぞれの物質は、どのようにすれば円滑に分泌され、幸せをもたらせてくれるのでしょうか?

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ドーパミンは西洋薬


  • ドーパミンという物質は、ピンポイントに作用し、即効性も強いものが少なくありません。

つまり、病名から適当な薬品をチョイスして服用する「西洋薬」のようなものです。
そのため、目的や欲求を持つ事により、容易に分泌させることが出来ます。

例えば、「美味しいラーメンが食べたい」という欲求を持てば、自然とドーパミンが刺激し、噂のラーメン屋に足を向けてくれることでしょう。

そして、そこで美味しいラーメンにあり付ければ、目標達成! 幸せを感じれます。


オキシトシンは漢方薬


  • ところが、オキシトシンの方は、症状+体質からチョイスする「漢方薬」みたいなものですから、単に目標を決めただけでは分泌されません。

また、ピンポイントに作用するのではなく、複数の方面から治癒力を引き出すため、即効性が低いのが最大の弱点です。

そうなると、物足りなさを感じ、その状況に疑問や不安を持たれる方も少なくないでしょう。

すると、その隙間に損得勘定が入り込み、たちまちドーパミンが分泌開始! 
結局は、「達成感による幸せ」を求める事態にもなりかねないのです。

例えば、電車の中でお年寄りが乗って来られたのを見て、席を譲ることはよくありますが、この際、「相手に感謝されたい」あるいは、「感謝されるのが当たり前だ」と思っていませんか? 

でも、その考えを持ったまま席を立てば身体はドーパミンに支配され、オキシトシンを豊富に得ることは出来ません。
そして、「有り難う」の一言が得られなければ、たちまち失望感と怒りが込み上げ、ストレスとなってしまうのです。

  • 自分が譲った席にお年寄りが腰を下ろしてくれれば、その時点で満足することがポイントです。

感謝の言葉があってもなくても関係なし! 
元々人として当たり前の事をしたのですから、感謝の言葉や褒め言葉は無用だ、と徹して行動に出ない限り、純粋なオキシトシンによる幸せは得られないでしょう。


ありがとうの反対は、当たり前!


  • とは言え、人間ですから、100%常に損得勘定抜きで人や物事に接するのは不可能であると言っても過言ではありません。

もしそんな事をすれば、我が身が危なくなる危険性もあります。
そこで、ドーパミンの過剰分泌とオキシトシンの完全なる不足を防止し、それぞれが適度に出るようにするのがコツです。

どうすればいいか? その答えは、「ありがとう」が握っているのではないでしょうか??

よく、「ありがとうの反対は、当たり前!」と言われますが、これには2つの解釈があると私は考えます。

  • まず一つは、人に「ありがとう」と言われる事、即ち、人に感謝される事をするのは当たり前で、「お礼を求めてはいけない」という解釈です。

端から期待しなければ、お礼を言われなくても腹はたちません。
お年寄りが安心して目的地まで辿り着ける光景を見ているだけで自然と恵美が出て、幸せ感を味わえます。

そして、もし、「ありがとう!」の言葉が聞ければ、より多くのオキシトシンが分泌され、より大きな幸せを堪能出来るのです。

  • ただし、逆に自分が人に助けてもらったり、親切にされれば、それを当たり前だと思わず、必ず「ありがとう!」の言葉を発する事が絶対だ、というのが2つ目の解釈です。

そうすれば、相手も気持ち良くなれ、オキシトシンが分泌されるでしょう。
そう、オキシトシンは双方が幸せになってこそ、初めて多量に分泌されるものなのです。


ドーパミンとオキシトシンのバランスを整えるには?


実際、ペットと遊んでいる時の飼い主の全身には、オキシトシンが分泌され、ペットにもまた同様の様子が見られることが、筑波大学の研究チームの論文によって明らかにされています。

犬や猫でも、大好きな人間と触れ合えばオキシトシンが分泌され、幸せを感じているというのですからビックリです。

人間同士の触れ合いなら、さらにその効果効能が増すのは言うまでもないでしょう。

パパとママが見守る中で安心して元気一杯駆け回る子供たちと、それを眺めながらささやかな幸せを感じられる親子は多いだろうと思います。

このように、欲も得もなく、大切な人との一時を過ごす事! 
これが最も簡単にオキシトシンが分泌される方法だと言えそうです。
また、無駄なドーパミンの分泌も抑えられるものと見られます。

ドーパミンがもたらすものにせよ、オキシトシンがもたらすものにせよ、幸せである以上、人間にとって無駄である訳がありません。

なので、

  • 不平不満を捨てる!
  • 今の状況に満足する!
  • 目の前のものに満足する!
  • 物事に感謝する!

という4つの方向からそれらを受け入れることができれば、ドーパミンの過剰分泌が抑えられ、オキシトシンの分泌が促されるのではないかと私は考えます。

written by M.YAMAMOTO