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広野ゆいさんに聞く、発達障害(発達凸凹)の活かし方・育て方 ②1/1

発達障害(発達凸凹)の子どもや大人たちの活かし方とはどのようなものなのか?発達障害支援の先駆者である広野ゆいさんに伺いました。

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バモン!

前回の記事から引き続き、発達障害(発達凸凹)について掲載していきます。

第二回目となる今回の記事では予告どおり、発達障害の支援・先駆者である広野ゆいさんのインタビューです。心構えとサポート方法を伺っていきます。

広野ゆいさんのプロフィール

NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会) 代表であり、発達障害支援の先駆者のひとり。

28歳でうつ。30歳でADHDと診断される。
2008年4月にDDACを立ち上げ、セミナーおよび講演会(企業向け)等を通して、ADHD・LD・アスペルガー症候群・PDD(広汎性発達障害)などの発達障害をもつ大人の当事者らが、より良い社会生活を行うとともに、その特性を生かし地域社会にも貢献できるよう、一般社会に向けた啓発活動を行っている。

広野ゆいさんに聞く!心構えと、サポート方法!

メリパ

広野さんが思う、発達障害で悩んでいる人たちがストレスを最小限に抑えて生きていく為に知っておくべき要素をお聞かせください

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自分が思う「普通の人」像を目指そうと、ひとりで頑張らないことは、心構えとしてもっておいてほしいと思います。

自分は頑張ってないからできないのではない
ということを意識としてもってもらってから、自分のタイプを知ってください。

発達障害と一括りにしても、いろんなタイプがあり、
得意とするところ、不得意とするところもそれぞれ違いがあります。

まずは自分にできること、できないことをある程度明確にして、
自分に正直になり、活かせると思う場所にいってみると、いろんなことが見えてくるようになります。


メリパ

職場で、できるだけ上手くやる方法はありますか?

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本人もある程度、得意不得意を分かった上で、できることを頑張る必要がありますが、それだけでは限界があります。

なので、
社会全体が発達凸凹の特性をある程度理解して、活かしていける体制を構築していくことが大切です。

発達の凸凹は 脳の個性ですから、
ほぼ全ての人が何らかの特性に当てはまってきますので、「障害で悩んでいる人だけのこと−」
ではなく、
各々が自分たちのことだと思って、興味をもって、発達障害のことを知ろうとすることが、
当事者・雇用側だけでなく、みんなが働きやすい職場づくりに繋がると思います。


メリパ

発達障害をもつ子どもを教育機関にあずけるとき。
教育者側に告知はした方がよろしいのでしょうか?

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教育者への告知は、最近では言ったほうがいい場合が多いですが、すべての教育機関に理解があるとは限りません。

先生側が発達障害についてどれくらい理解があるか、で判断した方がいい場合もあると思います。

もし、先生が発達障害についてあまり知らないようなら、最初はいきなり告知せず、
ちょっと元気過ぎるところがある等、特性までに留めておいた方が双方にとって無難な場合もあります。

環境があっていれば、告知しなくてもうまく過ごせることもあるからです。

  • 逆に知識として知っていても、配慮がないところもあるかもしれません。

障害者差別解消法が施行されたことによって、
民間の教育機関でも積極的に理解・配慮をすることが求められますので、告知はしやすくなるのではと期待しています。

これから発達障害のことを知ろうと思う先生方には、
まず自分自身にどういう凸凹の特性があるのか?を知ってもらうと、発達障害についてより身近なものとして受け入れてもらえるかもしれません。

また、先生方にも余裕がないと個別の対応が難しい場面はあると思うので、
先生側にもある程度余裕がもてるような職場環境を作ることも必要です。


メリパ

今、少しお話がでたのですが、
教育者が接する上で気をつけるポイントをお聞かせ願えますか?

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まず「本人の人格を否定しない」という意識をもってもらうことが大切です。

それはなにも叱らないということではありませんが、
人の尊厳を侵害するようなことや、命に関わるようなこと意外、他の子と同じようにできないからといって怒る必要もさほどないと思うんです。

ひとりの大人として、
発達障害のある子どもに対してどういう態度をとるのかが、他の子たちにも影響していきます。

これは大人でもそうですけど、
先生が感情的になってその子を叱っていたら、それを見た他の子どもたちがマネをしていじめるようになるケースもあります

特性があってもその子を長い目で、フォローして温かく見守るという姿勢が基本となってきます。

そうすることで、他の子たちも同じような姿勢になっていくと思いますし。

広野ゆいさんがこれから目指していくところ

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今後、多様性をうけいれて生きていかなければならない社会となっていきます。
発達障害については、その一つとして捉えてもらえたらと。

すると、
社会全体に障害も多様な個性の一つだと捉えてもらえるのではと思います。

凸凹のある大人たちを受容できる社会をつくれば、
これから育ってくる凸凹のある子どもたちもそうでない子どもたちも生きていきやすくなります。

発達障害というと、日本ではネガティブなイメージに捉えられる傾向にありますが、
イギリス・欧米諸国では、それほどネガティブだと捉えられてはいません。

もしかするとこの子には素晴らしい才能があるかも知れない!と、
発達障害の人に合わせた教育プログラムに入ることのできる制度もあります。

2016年4月に、障害者差別解消法が施行されました。

教育分野でも合理的配慮が求められるようになりますが、
障害の人だけでなく、
皆に配慮してもらえる世の中になることを願っています。

広野ゆいさん出演「発達障害は生まれつきの障害」(13:26)

◯ NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)

NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)

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