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本当に男女間における脳の違いはあるのか?扁桃体を調べた最新知見が発表される1/1

男と女は水と脂で、理解し合うことはないと一般的に思われており、察する能力が違うとか、男性の方が理論的で、女性は感情的だと、脳の構造に違いがあると一般的には言われていますが、科学的にその根拠はありません。

ロザリンド・フランクリン医学・科学大学から 2017年1月18日、男女間の扁桃体の違いについて 複数の脳のMRI研究を統計した最新の知見が発表されています。

男女間の脳構造において、特に違いがあるとみられている扁桃体の大きさを調査

脳の扁桃体は性的興奮や社会的活動など、あらゆる種類の感情に関与している主となる部分です。

6,726人分の扁桃体体積を報告している研究では、その構造が実際には男性の脳において約10%大きいことが示されていますが、
この差は男女間における体の大きさで補正してみれば無視できる微差だということがわかっています。

扁桃体

感情の度合いや不安、うつ病などの精神疾患の有病率に関与する部分

これがいわいる男性脳、女性脳の違いである。との見方もできますが、同大学が体の大きさなどの要因を考慮して分析した結果、男女の扁桃体の大きさの差は無視できる範囲であると判断されています。

スクリーンショット 2017-02-02 18.15.54Mounting Challenge to Brain Sex Differences

本研究をおこなったエリオット博士は、

男性と女性は根本的に異なっている、という共通認識にもかかわらず、脳の大規模な分析では違いではなく、重複が目立ち、性別間にはほぼ違いが見られない

と、コメントしていますが、
2015年では新しい記憶を統合する脳の海馬は、男性よりも女性の方が大きいことがわかっています。

ただ、彼は扁桃体の違いを疑っています。

その理由は感情力、共感力、攻撃性、性的興奮すべてが、扁桃体に依存しているからです。

また、扁桃体の体積の性差が海馬の違いよりも大きいことは、他の動物実験で示されていることです。彼は「ラットと同じように、人間の脳は性的に同形ではない」と、語りました。

こうした性別間における脳の研究は、トランスジェンダーの理解を深めるものと見られます。

Mounting Challenge to Brain Sex Differences · Rosalind Franklin University