- 知識と知恵の不足も危険なら、満タンも危険
最低限必要な知恵も知識も大して習得しようとしない人たちが大勢います。
いつまでたっても要領が悪く、社会人として中々出世する事ができません。どこからどう見ても、成功はなさそうです。
しかし、その一方で、ありとあらゆる知恵と知識を習得しようとする人も大勢いますが逆に、それが邪魔になって失敗することも少なくありません。
以前も書いたように、知恵や知識は、人の頭や身体を動かす燃料なので、足らずは問題ですが、使わないのに補充するのも問題です。そしてもう一つ、自分に合わない燃料は実に危険なのです。
実際、ガソリン車に軽油を入れたり、ディーゼル車にガソリンを入れると、たちまちエンストします。
もっと恐ろしいのは、石油ストーブやファンヒーターに誤ってガソリンを入れることで、それによる大事故は、過去に何度も発生しています。
社会人として挫折や離脱を防止し、やがて成功を手にするためには、まずは知識をコントロールする知恵を得て、その上で、それにフィットする知識を適量習得することが重要になります。
それこそが、正しい知恵と知識の補給方法なのです。
そのためにはどうすればいいのか? 出来る限り自分で考えることです。
- 燃料泥棒にはなるな!
よく、人に何でも聞く人がいますが、果たして、それが全て身になり、結果を出しているかと言えば、これが実に微妙!!
さらに、アドバイスを求めておきながら、受け入れない人が大勢いますが、そもそも、人の知恵で使いこなしている知識を、自分の知恵で使いこなせるとは限っていないのです。
そういう意味では、受け入れられない方が自然だとも言えるでしょう。
勿論、活字から知識を習得する際にも同じことが言えます。
片っ端から有名な作家の小説や学者の書物を読みあさったところで、きちんと理解し、その情報を生かせる部分はほんの僅かだろうと思われます。
もし、自らが何の考えも目的もなく、人に何でも尋ねているとすれば、それは燃料泥棒です。何しろ、相手は聞かれれば答えなければなりません。
つまり、自分の知恵や知識を放出しているのです。
それを習得し、物にし、成長を見せて初めて、相手は価値ある燃料の使い方をしたことになります。そして、自分自身も良質な燃料補給をしたことになるのです。
また、本を読むにしても、無駄な時間を使わないようにするために、正しいチョイスをすることが重要です。
- 正しい知恵と知識の補給方法
もし、本当に相手を尊敬し、知識を伝授して欲しいのなら、まずは、自分が相手と同じだけの知恵を身に付けることが絶対条件です。また、本を読みあさるに際しても同様。
無論、そのためには、自分でいろいろ考え、試し、経験していかなければなりません。
けれど、そうして経験を重ねていくうちに知恵がつくと、不思議とそれに見合う知識を得る最良の方法が見えてきます。
例え人に尋ねるにしても、誰に何をどう尋ねるのがベストなのかが分かってくるものと思われます。さらに、どんな本を読んで、どんな知識を得たいのかも明確になってくることでしょう。
そうなれば、あとは習得した知恵や知識をどう生かすか?です。
それで真の優等生や劣等生になれるかどうか? さらに、社会で成功できるかどうか?が見えてきます。そこで次回は、その辺りを考えてみましょう。
written by M.YAMAMOTO
